高齢化率約30%に共同事業体で挑む北九州市【自治体の出展戦略】

 
  • 2020/11/23

(公財)北九州産業学術推進機構(北九州市)
@ロボデックス、国際福祉機器展、CareTEX

▲北九州市は、全国に20ある政令指定都市の中で高齢化率が約30%とずば抜けて高い

共同事業体設置で開発に注力し、2016年から介護ロボット分野へ出展

 福岡県北九州市の出展ターゲットは、介護ロボット分野の展示会だ。2016年からは「国際福祉機器展」と「CareTEX 福岡」へ出展、今年は「CareTEX 東京」にも出展するようになった。

 きっかけは、2016年に北九州市が『先進的介護』分野で国家戦略特区事業に採択されたことだ。北九州市は20都市以上ある政令指定都市の中でも高齢化率が約30%と群を抜いて高い。進学や就職で福岡市や県外に出る若者が多く、医療施設や介護施設が充実していることから高齢者にとって暮らしやすい環境であるためだ。そのため、国家戦略特区事業に採択されたことをきっかけに、同年には共同事業体となる「北九州市介護ロボットコンソーシアム」を設置した。企業39社、大学5校、その他4つの機関が参加し、介護従事者の負担軽減や介護現場の効率化につながるロボット技術の開発を進めている。メンバーである北九州産業学術推進機構の長松郁男さんは「これまでは行政からのトップダウンで介護ロボットの導入を推進していたが、コンソーシアムを設置したことで現場の意識が高まり、さまざまな意見が上がるようになった。今後もこうしたボトムアップの機関として機能させていきたい」と語る。

▲他の自治体との連携を図れる点も展示会出展のメリットだという

 「CareTEX 東京」では、ベッドから車いすに映るサポートをするロボットや、就寝中にベッドから落ちないように手助けする機器、アシストスーツなどさまざまな商品が展示された。同市にとって展示会は、市内で開発された介護ロボットが製品化する前のお披露目の場であり、連携できる他の自治体との情報交換でもあるため、商談成立だけが成果ではない。長松さんは「少子高齢化のデータはたくさんあるが、介護ロボットを導入した施設のデータやエビデンスはほとんどない。まずは北九州市が先陣を切り、厚労省に提出したいと思っている。そうすることで入居者の生活向上や介護従事者の負担軽減になってくれれば幸いだ」と語る。


おすすめの記事
単純作業の自動化探る食品や自動車メーカー@ロボデックス

関連記事

最近の記事

今後の展示会おさらい

  1. 2020-12-27

    感染予防対策にも求められる効率化 @CareTEX 大阪

    展示会名:第5回 CareTEX(ケアテックス)大阪 2020 会期:2020年11月18日(水)…
  2. 2019-4-10

    リサイクル技術求め行政関係者が来場 @ NEW環境展

    展示会名:NEW環境展 会期:2019年3月12日(火)~15日(金) 会場:東京ビッグサイト東 …
  3. 2020-4-2

    不動産、民泊への関心高まる @資産運用EXPO

    展示会名:第3回 資産運用EXPO 会期:2020年1月23日(木)~25日(土) 会場:東京ビッ…
  4. 2020-2-15

    半導体市場は停滞から反転の兆しあり @SEMICON Japan

    展示会名:第43回 SEMICON Japan 会期:2019年12月11日(水)~13日(金) …
  5. 2019-3-25

    海外バイヤー ニッチ食材にも注目 @ FOODEX JAPAN

    展示会名:FOODEX JAPAN(第44回 国際食品・飲料展) 会期:2019年3月5日(火)~…
今後1~3カ月に開催予定の展示会を過去記事で紹介しています。
ページ上部へ戻る