航空・宇宙産業を中心に展示会へ出展する埼玉県【自治体の出展戦略】
- 2020/11/16
(公財)埼玉県産業振興公社
@nano tech、機械要素技術展、国際航空宇宙展、Medtec Japan、Japan Robot Week、彩の国ビジネスアリーナ

ナノカーボンやロボットなど先端産業を支援
埼玉県内の企業を支援するためさまざまな展示会へ出展しているのが、(公財)埼玉県産業振興公社だ。昨年は「機械要素技術展」などに出展した。2014年度からはじまった『先端産業創造プロジェクト』を推進するため、『ナノカーボン』『医療イノベーション』『ロボット』『新エネルギー』『航空・宇宙』の5分野に分けて県内企業の出展を手助けしている。
特に重点的に支援していくのは、航空・宇宙分野だ。2019年、重工業を主体とするIHI(東京都江東区)の工場が、航空・宇宙産業分野を強化するため、埼玉県内に工業団地を作った。航空・宇宙分野は今後20年間で市場が倍増するともいわれており、県としてもこの機に県内での産業活性化につなげたいという。最近は「東京 国際航空宇宙展」や「エアロマート名古屋」「エアロマートシアトル」などに出展した。同社の梶山ひふみさんは「県内だけで閉じこもって研究するよりも、県外とも連携を図った方が育成につながりやすい。県庁を中心としながら、できる限りオープンな研究会でありたいと考えている」と語る。
もちろん、その他の分野でも展示会の出展には意欲的だ。『ナノカーボン』分野では19年度から「nano tech(国際ナノテクノロジー総合展)」に出展、県内の4つの企業と5つの研究会が参加した。『医療イノベーション』分野では「Medtec Japan」や「日本内視鏡外科学会総会」に、『ロボット』分野では「Japan Robot Week」や「彩の国ビジネスアリーナ」に出展した。『新エネルギー』分野ではまだ展示会への出展はないものの、大学や研究機関とともに研究開発を進めており、今後もさまざまな展示会への出展を検討していくという。
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