第24回 大手旅行会社が始めた新ビジネス 観光地の商品をアプリで購入[今日の中国]

 
  • 2020/7/22
▲経済活動が再開されている上海ですが、空港はまだ人がまばらです

 上海でもマスク着用がすっかり身だしなみの定番になり、電車やバスの使用を避けて電動バイクや車での通勤が主流になっています。6月からは幼稚園と小学校低学年の通学も再開され、マンションへの立ち入り規制も検温の実施だけに緩和されました。少しずつ日常を取り戻しつつありますが、今回は経済の回復状況についてお伝えします。

 新型コロナウイルスの感染拡大による需要の消失に見舞われた旅行産業に、新たなサービスが誕生しました。中国全土に約8000店舗を構える中国最大の旅行会社ctripが、世界各地の商品をオンラインで購入できるサービスを始めたのです。専用アプリをダウンロードすると商品を取り寄せて購入できます。本当は旅行に行きたいけれど、行けない代わりに、旅行先でしか買えない現地の商品を購入できるものです。新型コロナウイルスで世界各地が苦境にあえぐ中、各地の売上回復につながるとの見方から、新たな観光ビジネスの1つとして注目され、参加企業も増えています。ただ、日本企業の姿はあまり見かけません。中国は稟議のように決定に時間をかける日本の商慣習を好まないので、日本企業への提案が積極的ではないと感じます。

 展示会も再開の兆しが見えてきました。上海では7月から開催され、10月以降は平常に戻すという話を聞きます。もっとも、海外からの自由な渡航が解禁されるのは先になるでしょうから、中国国内の人だけを対象にしてこれまで通りの展示会を実施できるのか、現時点では予想がつきません。

 中国の経済回復は目覚ましいと私は思いますが、影がないわけではありません。減収、転職、債務の不履行など、表に見えにくい問題は存在します。ただ、日本ほど日常生活にかかる費用が高くない中国では、新型コロナによる経済不安が発生しても、生活に対する打撃が日本ほどではないとも言えます。とは言え、早期の経済回復を願うばかりです。

狩野浩治氏

1964年福岡県生まれ。バックパッカーとして各国を回った後、国内大手小売り会社に入社し海外事業部に配属。以降33年間、海外生活が続き、8年前から中国で生活する。中国企業の副総経理を務める。


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