原発事故の風評被害に苦戦する福島県の海産物加工品会社【海外展示会挑戦記】

 
  • 2018/12/10

おのざき(福島県いわき市)
@FOOD AND HOTEL ASIA

▲贈答用の金目鯛の煮付けが一番人気

 海産物の加工会社、おのざき(福島県いわき市)はシンガポールで2年に1度開かれる食品見本市「FOOD AND HOTEL ASIA 2018」に出展した。出展者数3198社、来場者は100カ国・地域から4万7630人が訪れる、東南アジア最大級の食のビッグイベント(数字は2017年)だ。創業95年で、海産物や鮮魚を主に扱い、主力製品は贈答用に加工した煮魚だ。年商は20億円。ピークには26億円だったが、東日本大震災で業績が落ち込んだことを機に、海外に販路を求めた。しかし、結果は厳しいものだった。

 「原発事故のことを知っている中国や台湾、タイ、マレーシアなど、東南アジア全域のバイヤーが多いことに驚いた。もちろん安心・安全だから商売しているのだが、福島というだけで相手にしてもらえないような感覚があった」(小野崎秀玲取締役)福島県産でなく、他のエリアの国産や輸入の魚を仕入れて福島の工場で加工しているが、福島の会社というだけで敬遠されてしまった。福島県貿易促進協議会が主導した福島県ブースに出展したが、一緒に出展した福島の他社も同様に苦戦。特に水産関連の出展企業はどこも厳しさを感じていた。

 それでも風評被害を避けるため、11月にはドバイで開かれる「Middle East Organic & Natural Products Expo」に出展する予定だ。


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