『ゴボチ』のデイリーマームは宮崎県の出展料支援で海外へ【海外展示会挑戦記】
- 2018/12/10
デイリーマーム(宮崎県宮崎市)
@レストラン&バー香港(香港)

無添加のゴボウチップス『ゴボチ』を製造販売するデイリーマーム(宮崎県宮崎市)は、もともと弁当販売が主軸だったが、2011年に発売したゴボウチップスが、一気に主力商品になった。年商は3億円だが、海外での売り上げは1%に満たない。健康志向が高まる香港やアメリカでの展開を狙っている。
9月の「レストラン&バー香港 2018」に出展した際、(公社)宮崎県物産貿易振興センターの支援を活用した。食品生産が盛んな宮崎県は海外展開を推し進めており、この展示会については出展料を宮崎県が負担した。宮崎県が用意した総展示スペースは4小間で、1社あたり0.5小間というスペースだったが、出展における負担は共有の装飾経費などに充当される出展負担金10万円と商品の輸送費、交通費、宿泊費、専属通訳費などの実費は各企業の負担だった。宮崎県パビリオンには同社も含めて8社が出展した。

会場では、地域のスーパーや小売店の店長、バーのオーナーなどの姿が目立った。香港も含めて海外ではゴボウが珍しく、来場者の関心を集めたという。「香港では健康食ブームが来ていて、ベジタリアンも増えている。契約できそうな相手も何社かあった。ただ、ゴボウ自体を知らない人も多いので説明が大変」(大瀬良綾香さん)
もう1つ課題として浮かび上がったのは、半年間という賞味期限の長さに関するものだ。無添加なので菓子類にしては短めのため、多くの海外バイヤーから「最低でも1年はほしい」と言われたという。
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