前期初めて同業を買収 今期も機会狙う

 
  • 2019/5/10
▲中野愛一郎社長

 創業者である父親の急逝をきっかけにイベント21(奈良県香芝市)に入社し、経営を引き継いだ中野愛一郎社長は、ウェブを軸にした営業で全国展開を軌道に乗せた。入社当時1億円を超える程度だった売り上げは、2019年3月期に前年比150%の15億1000万円となった。前期、同業のイベント備品レンタル業を買収した中野社長は、今期も新たな企業の買収に意欲を見せる。

中野社長は、13年前に入社した時からウェブを使った営業に力を注いできた。それまでは、建設現場の地鎮祭などの催事運営が中心で、奈良県外の仕事はほとんどなかった。ウェブから受注するのにサイト運営を始めてから10カ月を要したが、2年たったころには、家族経営だけで案件に対応できなくなり、一般採用をはじめた。以来、今に至るまで営業の主戦力はウェブだ。社内に制作専任者をおき、21のウェブサイトを運営する。
 年間取り扱い案件数は1万3000件だが、ウェブに集まる問い合わせは4万700件に達する。対応できずに他社に引き継ぐことも多い。社員を増やし、処理能力を高めてきたが、問い合わせ件数の伸びには追いつかず、成長機会をみすみす逃してきた。
 同業の買収は、社内の処理能力を一気に高めるために始めた。昨年買収したステップ(大阪府吹田市)は、宝飾品などを展示するガラス製什器を大量に保有するリース会社で、宝飾関連の展示会や、百貨店を顧客に持つ。だが、売り上げは3億円で長い間足踏みしたまま、新たな顧客をつかむことができず先細りの経営が続いていた。買収以降、グループ本体に届いた問い合わせの一部を流すようになり、9カ月で迎えた決算では早速増収となった。
 今期も新たな買収による拡大を念頭に置き、売り上げ20億円を目標に掲げており、その先には上場という目標がある。


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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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