情報通信企業10年で2倍 【自治体の出展戦略】沖縄県

 
  • 2019/7/10

沖縄県
@Japan IT Week 春、東京ゲームショウ

▲IT、クラウド関連の展示会に加え、一昨年からは東京ゲームショウにも出展する

海外進出拠点とする企業も

 沖縄県は企業誘致を目指して、10年前から「Japan IT Week 春」に出展を続ける。長い間県内の産業は観光がメインだったが、IT産業を伸ばしたい県の意向があり、大規模展示会への出展を始めた。沖縄に拠点を構える情報通信関連企業の数は2017年時点で454社になり、10年で2倍以上に増加した。最初はコールセンターの誘致から始めて、その後ソフトウェア開発関連の展示会に変え、最近はクラウド関連を狙う。一昨年からは「東京ゲームショウ」にも出展し、ゲーム開発・制作という切り口で企業誘致を進める。

「沖縄の開放的な雰囲気で開発業務を進めたほうが効率が上がると説明している。ワークとバケーションの造語であるワーケーションの推進は国を挙げた取り組みだ。朝サーフィンをして、日中は仕事に集中する。そんな生活を楽しむ人がたくさんいる」(上運天慎也さん)

 展示会だけでなく、東京や大阪で企業誘致セミナーを開催しており、それぞれの会場で150社前後を集めた。環境やインフラコストの安さだけでなく、最近は、アジア進出の拠点として考える企業も増えた。

 海外の展示会にも出展する。台湾最大のIT見本市「台北国際電脳展覧会(コンピューテックス台北)」とシンガポールの通信技術展示会「ConnecTech(コネクテック)Asia」に出展した。アジア諸国との関係性を深め、県内のIT企業をさらに発展させるのが狙いだ。那覇空港では2年前にシンガポールへの直行便が就航した。昨年、ベトナムの大手IT企業が開発拠点を作ったため、ベトナムとの直行便を開通させる準備も進めている。「県内の失業率が高いため、企業誘致を優先してきた。今後は地の利を生かして、海外進出の拠点として発展させたい」(上運天さん)

 2020年2月には、沖縄コンベンションセンターで「おきなわ国際IT見本市」が初開催される。コールセンターや受託開発としてだけでなく、沖縄県の企業が自力でITソリューションを開発できる土壌を整えるための取り組みだ。


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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