9月の電池産業展は来場者をEU圏内に限定か @オーストリア・ウィーン【6月12日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2020/6/16

100人以下のイベント再開 7月から250人、8月には500人に
夏休みの時期を迎える前に、オーストリア国内では、規制緩和が最終段階に入りつつある。公共の場では、同世帯に住む人以外とは1メートルの間隔を取らなければならないが、マスク着用の義務については、公共交通機関、医療施設、および1メートルの間隔を保てない場所以外では、6月15日から対象外となった。
ウィーン市内のほとんどのホテルは再開を許可されているが、中心街のホテルの主要客は海外の観光客だったため、再開しても集客を期待できない。そのため、営業を再開しない所も少なくない。カフェやレストランも同様で、いったん開店したものの客足がなく、再び閉店した店もある。土産物店も閉店したままだ。
映画「第三の男」で知られるウィーンの名所の1つ、プラッター(Prater)公園も入場できるようになり、プールも営業が認められた。映画館は5月29日から再開されている。イベントについては、室内行事が100人以下まで認められた。コンサート会場、劇場、イベントホールは再開したが、100人の制限が全てに適用されているため、採算について課題が残る。常に満席で公演を行ってきたウィーンフィルハーモニーが、100人の観客しかいない会場で演奏するのは気の毒でもある。
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【特集】新型コロナウィルスがイベント、展示会産業に与えた影響

オーストリア、ウィーン在住フリーライター。ウィーンとパリを拠点に、欧州におけるフランス語、英語圏の文化、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動、政策調査に携わる。専門は国際政治、軍事、語学。