戦前から航空機産業が発達【自治体の出展戦略】栃木県宇都宮市
- 2020/6/15
栃木県産業労働部工業振興課(栃木県宇都宮市)
@ 国際航空宇宙展、航空・宇宙機器開発展

栃木県宇都宮市には、SUBARU(東京都渋谷区)の宇宙航空事業の拠点があり、下請け企業が集積する。SUBARUのルーツは、軍用機をつくっていた中島飛行機で、栃木工場の周りには当時から航空関連の製造業が集まっていた。「自動車のイメージが強いSUBARUだが、ボーイング社の仕事を請けていたり、ヘリコプターも作っている。これらの下請けも含め、航空機産業は仕事の取り合い競争が激しいので他のエリアに負けないよう、PRしている」(竹澤信隆さん)

県の産業労働観光部工業振興課ものづくり企業支援室に設けられた航空部門では、10年前から「国際航空宇宙展」と、「日本ものづくりワールド」内の「航空・宇宙機器開発展」に出展する。難しい材料の加工、精密部品の製造など航空関連で求められる技術に強い企業がそろう。
工業振興課としては自動車、航空宇宙、医療、環境、光の5つを重点分野として掲げ、「オートモーティブワールド」「国際福祉機器展」にも出展する。産業団地への企業誘致を行う。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。