いつまでも日立製作所に頼れない【自治体の出展戦略】茨城県日立市
- 2020/6/8
日立地区産業支援センター(茨城県日立市)
@ 火力発電EXPO、高精度・難加工技術展、機械要素技術展、試作市場

日立市の外郭団体、日立地区産業支援センター(茨城県日立市)は、地域のものづくり企業を10社程度集め、「機械要素技術展」に10年前から連続出展している。出展費用の7~8割を負担するのは市だ。日立製作所(東京都千代田区)の下請け企業が多く、電子回路、機械加工、金型鋳造、プレス、塗装などの加工技術を持つ企業が幅広く集まる。
だが、日立製作所本体の製造拠点が海外に移るようになり、地域企業は他地域に仕事を求める必要に迫られた。一昔前までは日立以外の仕事は受けにくい風土が地域の中小企業にはあったが、現在は余力があればどの企業の仕事を請けても問題ないという雰囲気に変化した。
産業支援センターでは、「スマートWeek」内の「火力発電EXPO」や「試作市場」「高精度・難加工技術展」「機械要素技術展」など、ものづくり関連の展示会に積極的に出展する。また、専門スタッフが首都圏の製造業を回り、日立市、ひたちなか市の製造業とのマッチングを狙う。
おすすめの記事
クラゲ対策をアピール 【人が集まるブース特集#127】

20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。