欧州で高まる日本式感染予防@オーストリア・ウィーン【4月2日/新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ】
- 2020/4/3

マスク着用が違法だったウィーンが法改正
欧州では新型コロナウイルスの拡散が止まらない。各国が3月半ばに始めた外出禁止令もまだ効果が見えない。イタリア、スペイン、フランスは対策の厳格化を行っており、オーストリアでも4月初めから『ロックダウン』を強化する追加措置が発表された。最も深刻な状態なのはイタリアで、スペインが続いている。
そんな中、中国の近隣にあって初期に感染者が確認されながら、感染者数、死者数ともに少ない日本に対する注目度が高まり、報道で取り上げられる機会が増えている。フランス週刊誌「Le Point」は、この状況を説明する仮説として、日本人の『規律』と『無比の衛生基準の高さ』を挙げた。規律を守る国民性が、家庭における早期の症状発見と、軽い状態での隔離の実施につながったという日本人疫学者の言葉を紹介し、重篤患者や死者数が少ない要因として考察していた。
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欧州各国の衛生基準は日本とは異なる。独断を恐れずに言えば、欧州の方が低い。規律においても、北と南で、また大きな差があると感じるが、南に行くほど『収拾のつかない国民性』は増すように思える。
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オーストリア、ウィーン在住フリーライター。ウィーンとパリを拠点に、欧州におけるフランス語、英語圏の文化、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動、政策調査に携わる。専門は国際政治、軍事、語学。