展示会、来年夏まで見通し立たず

 
  • 2020/4/6

目先は新型コロナ、その先はオリンピック延期

 新型コロナウイルスの感染拡大により、3月に開催を予定していたほぼ全ての展示会が中止、延期となった。自粛は4月も続き、東京ビッグサイトをはじめとする国内の大型展示会場で、今も4月の開催を予定しているのは、ごくわずかだ。さらに展示会業界に追い打ちをかけたのが、3月24日に決まったオリンピックの延期だ。9月以降に東京ビッグサイトと幕張メッセで予定される展示会について、開催の見通しが立たなくなったからだ。新型コロナの収束時期が見えず、オリンピック延期による会場利用制限の延長も懸念され、展示会に関わるあらゆる事業者は、存続の危機にさらされている。

▲展示会が開催されていたはずの、誰もいない東京ビックサイトでは、小池百合子都知事が新型コロナウイルスへの注意を呼びかける(3月27日)

3月、4月はほぼ中止

 国内の展示会場で3月と4月に開催される予定だった展示会のうち、中止・延期となったものは、少なくとも88件(※)になることが分かった。展示会の業界団体、(一社)日本展示会協会(東京都千代田区)は、会員企業が3月に開催する予定だった展示会の想定売り上げ総額について135億円と試算した(展示会産業議員連盟の甘利明会長に提出した要望書内に記載)。4月に予定されていた展示会も大半が中止、もしくは延期されており、主要な展示会の中で開催予定となっているのは食品化学新聞社(東京都千代田区)が主催する「ifia(国際食品素材/添加物展・会議)」だけだ(3月27日時点)

※同じ主催者が、同時期・同会場で開催した展示会については、来場者の受付を共通にしている場合、一つの展示会として数えた。


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出展料の返金に苦慮

 中止を決めた主催者の間では、出展予定だった企業に対する出展費用の返金が懸念材料となっている。中止により商談機会を得られなかった出展企業は返金を求めるが、主催者は来場者を誘致するための企画準備や広報活動に多額の経費を使用しており、全額返金には応じにくい。契約書の内容は主催者によりまちまちで、今回のような事態を想定していないものも多い。一方で、「規定では、今回のような理由で開催しなかった場合でも、出展料金を返金しないこととなっているが、額面通りの運用はできない」(日本食糧新聞社・担当者)と話す主催者もいた。

▲間違って来場した人のために、3月4週目に開催予定だった展示会「東京モーターサイクルショー」のスタッフが案内を持って立っていた

 「JAPAN ドラッグストアショー」を中止した日本チェーンドラッグストア協会(横浜市)は、出展料金の50%を返金すると発表した。だが、全額返金を求める声が相次ぎ、次回の理事会で追加の対応について再度検討する予定だ。「健康博覧会」を中止したインフォーママーケッツジャパン(旧UBMジャパン・東京都千代田区)は、


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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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