デベ、テナント、サポート企業が集う【主催者に聞く】日本ショッピングセンター
- 2020/4/22
日本ショッピングセンター(東京都文京区)
SCビジネスフェア
1月22日(水)~24日(金)@パシフィコ横浜

決済、サイネージなどデジタルサービス伸長
1973年に発足した日本ショッピングセンター協会が、会員向けの全国大会として、基調講演やシンポジウムをホテルで開いたのが始まりだ。展示会形式になったのは20年前で、パシフィコ横浜に会場を移してから17年になる。ショッピングセンターのデベロッパー、テナント、サポート企業など、携わる人の情報交換の場として始まった。
日本のショッピングセンター市場は32兆円規模に成長した。百貨店の市場が6兆円なので、今では5倍以上になった。
出展企業で最も変化が大きいのはサポート企業だ。当初は内装会社やマネキン会社、広告代理店がメインだったが、現在はキャッシュレス決済、デジタルサイネージ(電子看板)、AIによる販促サポート、物流の効率化サービスなど、デジタルテクノロジーを使ったサービス提供企業が増加した。会場では、台湾やフランスのショッピングセンター協会と国際交流を図ったり、アマゾンジャパン(東京都目黒区)のジャスパー・チャン社長によるセミナーも実施する。
アメリカではECに押されて近い将来、ショッピングセンターの4分の1がなくなるといわれており、日本でもさらなる変化が求められている。展示会を通じて今後のショッピングセンターの在り方を模索している。
ショッピングセンターの黎明期はアパレルやファッション系のテナントが多かったが、今では飲食店や低価格理美容、保険、クリニックなどサービス系の店舗が増えた。今後は習い事やカルチャーセンター、行政機能の充実など、人々の生活に密着した施設に変化していく必要がある。また、防災拠点としての機能強化も求められるだろう。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。