フォントの重要性幅広い業界に広報【我が社の出展戦略】モリサワ

 
  • 2018/12/10

モリサワ(大阪市)
@ Japan IT Week秋、ホスピタリティショウ

▲ モニタ上のフォントは背景からの光で膨張して見えるため、紙 へ印刷するより細めのフォントを用いる

 国内トップシェアのフォントメーカーであるモリサワ(大阪市)が展示会でPRするのは、高齢者などにも読みやすいユニバーサルデザイン書体だ。20年以上前からさまざまな展示会に出展している。「教育ITソリューションEXPO」「地方創生EXPO」「ホスピタリティショウ」「組込みシステム開発技術展」「Japan IT Week」など出展する業界も幅広い。フォントは、どの分野でも必要とされるためだ。

 展示会をPRの場として使うようになったのは10年前からだ。今までは印刷物が主だったが、ディスプレイやモニタといった電子媒体に用いられるフォントにも力を入れるようになった。「Japan IT Week秋」ではユニバーサルデザインの観点から作られた新書体「モリサワbizプラス」を発表した。このフォントはWindows10の最新バージョンでも採用されている。濁点が大きい、老眼でぼやけても読み取れるなどの工夫が施されているのが特徴だ。モニタ上のフォントは後ろから光で照らされ膨張して見えるため、紙へ印刷されたものより細めのフォントを用いることが多いという。

▲「クリエイティブ系以外の業界にもアピールしたい」と橋爪明代係長

医療系の展示会「ホスピタリティショウ」では、多くの来場者から出展を不思議がられたが、フォントの重要性を説くことで医療機器のディスプレイで使用する文字として採用された。文字や数字情報の見間違えで医療ミスが起きる恐れもあるため、とりわけ医療業界ではフォントへの意識が高い人も多いという。機械向けのコンピューターを展示する「組込みシステム開発技術展」でも、さまざまな機器やシステムで用いられるフォントをPRすることで業績向上につなげることができた。「クリエイティブ系の業界にはよく知られているが、他の業界だと全く認知度がない。フォントメーカーであることを知ってもらえるよう、展示会には積極的に出展している」(橋爪明代係長)


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