新規開拓のため欧州へ進出 カーボンファイバー【海外展示会挑戦記】
- 2018/10/25
福井ファイバーテック(愛知県豊橋市)
@ JEC WORLD(仏)

現地企業とJV設立
カーボンファイバー製品の福井ファイバーテック(愛知県豊橋市)は、強くて軽いカーボンファイバーの技術を世界に売り出すため、海外の展示会への出展を決めた。「日本よりも海外の方が複合素材に対する関心が高い。分野にこだわらず、今後成長が見込める業界に進出したい」(福井英輔社長)と海外進出を決意した。
同社が製造するのは漁網、防風・防砂・落石防止用ネット、車両素材などだ。現状は年商24億円の全てを国内で売り上げる。一方、世界に目を向けるとカーボンは最新航空機ボーイング787の外板や、F1カーのボディなどに使われている。
海外に出るにあたり、フランスの企業とジョイントベンチャーを設立した。拠点を相互活用してヨーロッパとアジアへの展開を図る狙いだ。展示会に初出展したのは、今年5月、パリで開催された国際コンポジットショー「JEC WORLD」だ。
小間数は、3m×5mを2小間。費用は約200万円だった。「海外の展示会は、日本の真面目で物静かな雰囲気とは違い、にぎやかだった。ブース内で酒を酌み交わしながら商談することも多く、初対面ながら多くの来場者と有意義な商談ができた」(福井社長)
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。