専門性の高いネジで世界市場を開拓【海外展示会挑戦記】

 
  • 2019/7/25

サイマコーポレーション(神奈川県藤沢市)
@ FASTENER FAIR(独、印)、上海国際緊固件博覧会(中国)、Manufacturing Indonesia(インドネシア)、Mfair バンコクものづくり商談会(タイ)、KOREA LAB(韓)

展示会 写真 FASTENER FAIR
▲汎用製品の10~50倍の価格だが、専門性の高い製品を製造しているメーカーへ提供している

 ネジ製造のサイマコーポレーション(神奈川県藤沢市)は国内外の展示会に合わせて年間20回ほど出展する。そのうち半分は海外の展示会だ。ジェトロが支援する製造業系の展示会には積極的に出展する。ネジ業界から多数の企業が出展するドイツやインドの「FASTENER FAIR」はジェトロのサポートがないため、単独の出展だ。最も効果が高いのは、ドイツで、欧州全域に加え、東南アジアからもネジ業界の人々が集まるという。

 外資系企業で勤務経験をもつ斎間孝社長は就任してすぐに海外を見据え、展示会出展をはじめた。各国のネジ専門誌に広告を出したり、セミナーを開催するなど、20年以上海外市場への投資を積極的に展開する。

 年商は6億~7億円で、海外比率は5%と少数だが、多くの国に出荷しており、アジアではラオス、カンボジア、ブルネイ以外の全域に展開。他にもアフリカ、中東、ロシア以外のエリアでは取引があるという。

展示会 写真 FASTENER FAIR
▲「最も力を入れているのは日本企業の競争相手がいないインド市場」と話す斎間孝社長

 同社のネジは頭部が低く軽量なのが特徴で、用途は産業用ロボットやドローンなど、専門性の高い製品を個別に製造しているメーカーへの提供が大半を占める。価格は汎用製品の10~50倍する。

 汎用性ネジの生産は中国と台湾の独壇場で、価格競争に敗れた日本メーカーが割って入る余地はない。特にネジやバネの業界は、かつて海外展開に力を入れていた人が定年退職するのに伴い貿易部がなくなる会社も多い。海外市場が縮小して仕事にあぶれたネジメーカーは、専門性の高いネジを扱うか、どこかの業界に特化してネジ以外の製品を製造しているのが現状だ。

 最も注力するのがインド市場だ。ゼロから市場を開拓しなければならないが、日本企業の競合がいないため、見返りも大きいと斎間社長はもくろんでいる。


おすすめの記事
展示会直後に店舗訪ねて関係深める 有田焼【海外展示会挑戦記】

国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

関連記事

今後の展示会おさらい

  1. 2020-4-2

    不動産、民泊への関心高まる @資産運用EXPO

    展示会名:第3回 資産運用EXPO 会期:2020年1月23日(木)~25日(土) 会場:東京ビッ…
  2. 2019-4-10

    リサイクル技術求め行政関係者が来場 @ NEW環境展

    展示会名:NEW環境展 会期:2019年3月12日(火)~15日(金) 会場:東京ビッグサイト東 …
  3. 2020-2-15

    半導体市場は停滞から反転の兆しあり @SEMICON Japan

    展示会名:第43回 SEMICON Japan 会期:2019年12月11日(水)~13日(金) …
  4. 2019-3-25

    海外バイヤー ニッチ食材にも注目 @ FOODEX JAPAN

    展示会名:FOODEX JAPAN(第44回 国際食品・飲料展) 会期:2019年3月5日(火)~…
  5. 2020-12-27

    感染予防対策にも求められる効率化 @CareTEX 大阪

    展示会名:第5回 CareTEX(ケアテックス)大阪 2020 会期:2020年11月18日(水)…
今後1~3カ月に開催予定の展示会を過去記事で紹介しています。
ページ上部へ戻る