精密加工技術を県外企業にアピール【自治体の出展戦略】
- 2020/4/11
岡谷市産業振興部工業振興課(長野県岡谷市)
@ ネプコンジャパン、名古屋 機械要素技術展、関西 機械要素技術展

岡谷市産業振興部工業振興課(長野県岡谷市)は、10年前から「ネプコンジャパン」に出展を続ける。今回は、過去最多の10社が出展した。県外に販路を求める企業が増加したことが要因だ。
会場には長野県のブースも出展し、岡谷市から5社が出展した。一定の成果が見込めるようになったため、近年は「名古屋機械要素技術展」「関西機械要素技術展」にも出展を始めた。
精密加工や金属加工、表面処理、熱処理など業種はさまざまだ。「東京は精密加工関連、名古屋は自動車関連、大阪は中小の製造業というように、地域に合わせて取引につながりそうな企業を選んでいる」(原正夫さん)

岡谷市は、戦後、時計やカメラなどの精密工業を主要産業として発展し、『東洋のスイス』と称されたこともある。現在は光学、精密、機械など先端技術が集結し、超精密微細加工を得意とする企業も多い。松本、長野、諏訪などの周辺地域に比べ、観光産業が劣ることから工業に力を入れてきた。
今井竜五市長も営業に積極的だ。東京、大阪、名古屋で製造業に就く長野出身者を集めて懇談会を開き、トップセールスで岡谷市の製造業のメリットをアピールする。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。