海外に圧倒される日本の家具メーカー協力体制整える【主催者に聞く】アジア家具フォーラム
- 2020/3/3
アジア家具フォーラム(広島市)
アジア・ファニシング・フェア
11月13日(水)~15日(金)@東京ビッグサイト

4回目の開催となった「アジア・ファニシング・フェア」は、住宅関連の「JapanHome & Building Show」、インテリア関連の「JAPANTEX」と同時開催される。アジアの家具貿易を活発化させることを目指し、2016年東京流通センターで単独の展示会として始まり、2回目から東京ビッグサイトにて現在のような同時開催となった。
出展した89社の6割が中国を中心とする海外メーカーだった。米中貿易摩擦の影響で、アメリカ市場に頼れない中国の家具メーカーの出展が相次いだ。中国企業の駆け込み出展が増えたため、展示スペースの変更は会期直前まで続いた。一方で、海外バイヤーの数は少なく、国内の家具販売店が海外の家具を探しに来る側面が強い。
完成品家具の輸入は4000億円市場だが、輸出は80億円に留まり、貿易不均衡の状態にある。国内家具メーカーの海外進出をサポートしたいが、販売意欲が高い海外メーカーに比べ消極的だ。毎年3~5月にマレーシア、中国、シンガポールで家具の国際見本市が開かれ、欧州バイヤーはアジア各国をめぐるが、日本には関心を示さない。業界の課題だ。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。