第8回 高速鉄道が春節を変えた[今日の中国]

 
  • 2019/3/10
中国 春節の厦門
▲ 厦門一の観光スポット中山路は春節中も大にぎわいでした

 新年快楽!中国語で「明けましておめでとうございます」という意味です。掲載が遅れたわけではありません。日本の元日にあたる春節が2月5日なので、2月は旧正月を祝うムードで包まれています。

 ほとんどの企業は2月3~10日を春節休暇としています。10月の国慶節と並ぶ大型連休を、多くの中国人は大切な家族と過ごしますが、生活水準の向上に合わせて、ここ数年でその中身が様変わりしています。

 中国沿岸の大都市では、日本と変わらぬ都市生活者の暮らしがだいぶ前から営まれてきましたが、内陸部でも賃金の良い雇用が増え、経済格差がなくなりつつあります。親たちは遠方に出稼ぎに出なくても仕事の確保が容易になったのです。また、地方の大学の水準も向上し、地元の大学へ行く学生も増えました。

 生活が向上した背景には、全土で進んだ鉄道網の整備が挙げられます。以前はスピードの遅い電気機関車しかなく、本数にも限りがありました。しかし、この?年で日本の新幹線にあたる高速鉄道の整備が進み、短時間で安価に遠くまで行くことができるようになりました。本数も一気に増えたのです。これが旧正月を変えました。以前、ここで、苦労してためたお金で1年ぶりの再会を期す親子のドキュメンタリー番組が日本で放映されていることを書きました。そんな中国人が、まったくいないとは言いませんが、ほとんど見ないのが実態です。中国の生活水準はすさまじい勢いで向上しているのです。

 家族との旅行が中国人の長期休暇を変えたことも以前書きましたが、新たな変化として国内旅行の増加が挙げられます。厦門も人気の観光地ですが、以前は春節中閉まる店が多かったのです。しかし、ここ数年の春節休暇中は厦門一の観光スポット中山路は連日混み合い、店舗も全て営業し、にぎわっていました。

狩野浩治氏

1964年福岡県生まれ。バックパッカーとして各国を回った後、国内大手小売り会社に入社し海外事業部に配属。以降33年間、海外生活が続き、8年前から中国で生活する。中国企業の副総経理を務める。


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