第7回 青空お見合い相談所参加者は親たち[今日の中国]

 
  • 2019/2/25
▲ 中国では、親が我が子の結婚相手探しに一生懸命です

 中国人の生活習慣をそれなりに理解したつもりの私が、最近改めて衝撃を受けたのが、即席でつくられた青空結婚相談所です。前回紹介したスポンジを実演販売していたすぐ隣の公園で行われていたのですが、公園の木の枝にロープを渡し、そこに、名前・年齢・職業・出身地、さらに親の職業を記入した紙をクリップで留め、声が掛かるのを待つというスタイルでした。

 この相談所が衝撃的だったのは、参加対象が親だということです。結婚適齢期を迎えた息子や娘を抱える親同士がお見合いをしていたのです。親たちは公園の片隅に設けられた受付に行き、息子を紹介したい人は青い用紙、娘の場合はピンクの用紙に書き込みます。その後、自分の子供の理想の花嫁・花婿を探して、親同士でお見合いの話を進めるわけです。

 中国では男性の方が女性よりも3300万人多くいます。そのため、東南アジア等からお嫁さんを呼んでこなければならないほど大変過酷な状況です。

 さらに、一人っ子政策時代に生まれた世代が一人っ子同士で結婚すると、4人の親の面倒を見なければなりません。「家族第一主義」の中国では、子供たちの肩に大きなプレッシャーがのし掛かっているのです。親を介護施設に入れる選択肢が中国にないことも、結婚をちゅうちょする人の増加につながっているといわれます。

 東京で保育施設の建設に地域住民が反対するという騒動があるようですが、中国では親と子供の生活が地域コミュニティーにおいても最優先されるため、そのような騒動は考えにくいものです。中国でこの話を聞いた時、人間本来の幸福よりも、大人が自分の欲望を誇示しているように感じられてしまいました。

 私の個人的見解も多分に含まれておりますのでこれ以上の言及は致しませんが、中国のコミュニティーが持つ力って、大変だけどすてきでしょ、というお話でした。

狩野浩治氏

1964年福岡県生まれ。バックパッカーとして各国を回った後、国内大手小売り会社に入社し海外事業部に配属。以降33年間、海外生活が続き、8年前から中国で生活する。中国企業の副総経理を務める。


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