第19回 春節価格で市場も1割高騰[今日の中国]

 
  • 2020/2/17
▲深夜の上海・浦東空港は、羽田行き のフライトを待つ中国のファミリーで ごった返しています

 春節(旧正月)を間近に控えた中国からのレポートです。前回もお話ししましたが、今年は1月25日が日本の元旦にあたります。生活のさまざまな場面で春節の気配が見られるようになってきました。

 顕著に感じられるようになったのが、春節価格と呼ばれる物価の高騰です。一昔前の中国では、モノを簡単に購入できる状況ではなかったため、需給に合わせて価格を上下させる必要がありませんでした。しかし、自由にモノを販売できるようになると、いつでも欲しいものを手に入れたい市場の要求に応えなければなりません。その結果、スタッフの確保が難しい年末年始には通常の3倍の人件費を用意しなければならず、そのしわ寄せが消費者に向かうことになりました。

 今朝も年末商戦真っ只中の市場を、買い物がてら歩きましたが、1割割程度価格が上がったと感じました。マッサージさえ、普段は1時間70元のところ、75元になっていました。

 さて、私は今、上海の浦東空港にいるのですが、ここでも、時代の変化を感じる象徴的な光景に遭遇しました。時刻は深夜0時35分で、1時25分上海浦東空港発、東京羽田空港行きの飛行機に搭乗するのですが、長蛇の列ができたチェックインカウンターに並んでいたのは、中国人家族。父、母、祖母、10才の長女、5才の長男という5人家族でした。2週間滞在し、東京、箱根(富士山)、京都、大阪、広島、福岡という行程を進むそうです。今、中国にはこのような中産階級が5億人いるといわれます。10年前の私には、想像もつかないことでした。

 春節一つとっても中国は時代の変化を感じさせます。みなさんも、自分の目と、耳と、口で中国を体験してください。直接の商売につながらなくても、人生を楽しく生きるきっかけを見いだせるかもしれませんよ。


狩野浩治氏

1964年福岡県生まれ。バックパッカーとして各国を回った後、国内大手小売り会社に入社し海外事業部に配属。以降33年間、海外生活が続き、8年前から中国で生活する。中国企業の副総経理を務める。


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