第18回 3世代が一つ屋根の下で過ごす中国の家[今日の中国]

 
  • 2020/2/2
▲30階を超える高層マンションが林立する風景は地方都市でも当たり前のものです

 皆様、あけましておめでとうございます。楽しい正月をお過ごしになられたでしょうか。

 ご存知の通りに中国では、旧暦の正月を祝うので、2020年は1月25日が元旦に当たる春節です。つまり、24日の夜から25日にかけてが年越しとなるわけです。年越しは中国人にとって、日本人以上に家族と過ごす大切な時間であり、皆、故郷に帰り、親と同居する人は家の中で飲食をしながら新年を迎えます。今回は、家族愛を育む中国の住宅事情についてお話します。

 中国では農村地帯でこそ畑と家が隣接していますが、人口が多い都市部において戸建てはなく、マンションに住む人が大多数です。中国政府や省・市政府が、住宅・商業・公園と地区を分けながら街を開発したため、限られた住居地域に多くの人を住まわせる、高い建物が必要になったと言われています。30階を超える高層マンションも多く、上海をはじめとする大都市では高層マンションの立ち並ぶさまがビルの森のようになっています。

 3年前、上海から廈門に引越した私は、当初は上海と変わらぬ廈門の高層マンション群に圧倒されました。今は慣れましたが、出張で廈門を訪れる日本人からは「中国のイメージが完全に変わった。上海のような限られた場所だけが発展していると思っていた」とよく言われます。

 中国と日本のマンション住居の違いは広さです。日本の夫婦子供2人世帯が住む家は80㎡と聞きます。中国では両親、夫婦、子供の3世代が同居するため120~150㎡が中心で、そのうちリビングが50㎡を占めます。家族が集う場所が重要なのです。部屋数は3部屋前後ですが、シャワーとトイレが2つあることも珍しくありません。日本の二世帯住宅とは異なり、中国人は、同じ屋根の下で家族が一緒に過ごすことが前提となっています。

狩野浩治氏

1964年福岡県生まれ。バックパッカーとして各国を回った後、国内大手小売り会社に入社し海外事業部に配属。以降33年間、海外生活が続き、8年前から中国で生活する。中国企業の副総経理を務める。


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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