ベンチャーでも海外なら商機あり 日本で唯一の微量水分計メーカーの挑戦【海外展示会挑戦記】ボールウェーブ

 
  • 2019/12/31

ボールウェーブ(仙台市)
@TEMPMEKO(中国)、GasAnalysis(オランダ)

【海外展示会挑戦記】ボールウェーブ
▲100万分の1レベルの水分濃度を測れる微量水分計は、半導体製造装置や、産業ガスの精製工場で使われる

 100万分の1レベルの水分濃度を測れる微量水分計を開発したのは、2015年に創業した東北大学発のベンチャー企業、ボールウェーブ(仙台市)だ。経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」に選ばれ、今年海外の展示会に出展をはじめた。

 微量水分計は、水分を嫌う半導体製造装置の製造工場や、産業ガスの精製工場で使われる。従来、レーザーで検知していたが、水晶の玉に付いた電極が超音波を受信して検出する技術を生み出し、製品化した。日本で微量水分計をつくるのは同社だけで、これまで欧州から購入していた企業が当面の営業対象となる。

【海外展示会挑戦記】ボールウェーブ
▲「海外市場では、技術さえあればベンチャーでも戦える」(鈴木賢一さん)

(//PW)

 中国・成都で開催された温度と湿度をテーマにした展示会「TEMPMEKO」、オランダ・ハーグの産業ガスの展示会「Gas Analysis」に出展した。両者とも学会が併設される業界に特化した展示会であり、日本企業の出展は少ない。まだ、海外での売り上げ実績はないが、欧米、韓国、中国などの企業と10件近い商談が進んでいる。海外で微量水分計は天然ガスのパイプラインでも使われ、日本の5倍以上の需要が見込まれるという。

 「日本では実績が求められるので、ベンチャー企業が市場を開拓するのは難しいが、海外は実績や企業の規模にかかわらず、良いものは受け入れられる。代理店募集も検討しながら、海外販売体制を整える」(鈴木賢一さん)


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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