次世代映像規格への対応を模索中 @国際放送機器展 InterBEE

 
  • 2019/12/28
展示会名:第55回国際放送機器展 Inter BEE 2019
会期:2019年11月13日(水)~15日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場1~8
主催:(一社)電子情報技術産業協会
出展者数・小間数:1158社・2125小間
出展者層:映像、放送、通信、音響、照明、メディアビジネス
来場者層:放送機器メーカー、テレビ局・ケーブルテレビ局・ラジオ局、映画・映像制作会社、コンテンツ制作関連、舞台・演出・美術・照明関連、広告代
理店、ビデオソフト制作会社、インターネット関連、音響関連、コンテンツ配信事業者、施設・店舗関係など
同時開催:DCEXPO

 音や映像、通信に関する機器やシステムが集まる「Inter BEE(インタービー)」では、次世代の映像規格4Kや8K放送に対応する技術など、映像に関連する展示が関心を集めた。日本最大の放送機器展として開催してきたが、放送業界が縮小傾向にあることから、コンテンツに関する技術を集めた、メディア総合イベントへの変容を目指しているようだ。

▲メディアエッジ(神戸市)はリアルタイムで映像処理できるシステムを提案した

 リアルタイムで映像処理が可能なシステムを提案したメディアエッジ(神戸市)には、4Kや8K放送に対応する編集機器を探す映像制作関係者が訪れた。ただ、テレビ業界全体が高画質撮影に向かってはおらず、番組により従来の機材が使われることも多い。「テレビがメディアの頂点にあった時代に比べ、放送業界は予算に対して厳しくなった。ユーチューバーの方がいいカメラを使っているケースもある」(伊佐次裕さん)

 放送や映像に特化したAIを開発するモルフォ(東京都千代田区)は、人物の顔を検知し自動でぼかすソフトを展示し、映像編集の時間短縮技術を求めるテレビ関係者の注目を集めた。「ニュースで一般人の顔をぼかす作業は制作スタッフが手作業で行う。働き方改革による労働力不足をAIでカバーしようと考える人は多い」(柏木みゆきさん)

▲映像に映りこんだ人の顔をぼやかす作業を短縮するシステムを展示したモルフォ(東京都千代田区)

 4K放送に対応する映像機器を製造するビデオトロン(東京都八王子市)には、映像伝送技術に関心を持つ来場者が訪れた。「世界基準と日本市場の流れは異なる。日本は4K放送に対応する技術が主流。今後どちらにいくのか各社は対応を迫られている」(尾藤和幸さん)

 音響機器の日本テックトラスト(東京都渋谷区)には、2022年の電波法改正により古いワイヤレスマイクが使えなくなるため、買い替えを検討する放送局関係者が訪れた。「4K8K放送は、基本的に音響分野には影響がない。対応を求められる映像分野では新しい技術が多く、盛り上がっているように感じる」(小寺勝昭さん)

 放送業界の現場で働く来場者が減り、情報収集を目的に訪れる人が増加していると指摘する出展者もいた。国内外の照明機器を展示したアガイ商事(東京都豊島区)の吉田雄一さんは「現場の意見を聞いてメーカーにフィードバックしたいが、仕事が忙しいのか、その層の来場者が減っている」と話した。

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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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