アメリカでの知名度獲得に難しさ感じた ものづくりの展示会 @WESTEC

  • 2019/11/25
展示会名:WESTEC 2019
会期:2019年9月24日(火)・25日(水)
会場:Long Beach Convention Center(アメリカ・ロサンゼルス)
主催:SME Manufacturing
出展者数:400社以上
来場者層:製造工業、医療関係、航空内関係、部品加工店、自動車、加工金属
出展者層:工場や製造関係の機械を扱う企業(アメリカはじめ、中国、日本からの企業もあり)

 2年に一度、アメリカ西海岸で開催される、ものづくり企業のための展示会「WESTEC」では、アメリカ市場開拓のために広報活動を強化する日系企業の出展が相次いだ。各社とも海外市場での知名度獲得に苦労しており、ウェブやSNSと合わせた展示会戦略の必要性を感じていた。アメリカで販路開拓に取り組む日本企業の担当者からは、アメリカと日本のプロモーション方法の違いを指摘する声が多く聞かれた。

日本企業が多数出展

▲西部電機の伊東宥貴さんは「広告を出し、展示会でサンプルを見せ認知される。雑誌に掲載され引き合いが増えた」と話した

 特殊工作機械を販売する西部電機(福岡県古賀市)は、6年前から海外展開を強化している。日本と中国が売り上げの大半を占めるが、アメリカ市場に開拓の余地が大きいと見て、同展に出展した。米国における広告の重要性を話したのは、伊東宥貴さんだ。「以前、『EDM TODAY』という雑誌に広告を掲載して知名度が上がった。引き合いも増えた。MADE IN JAPANで品質の良さをPRしているが、さらに海外で展開するなら、国ごとに異なるコンセプトが必要だ」(伊東さん)

▲「アメリカは広いので、ウェブやSNSの発信が重要」(NGK SPARK PLUGSのHideki Otsuさん)

 40年前からアメリカに進出するエンジン用部品などを製造する日本特殊陶業(名古屋市)は、米国法人のNGK SPARK PLUGSを通じて、旋盤やマシニングセンタで使用する部品を販売してきた。工場もアメリカをはじめ世界各国に置いている。リーマン・ショックで一時落ち込んだアメリカの売り上げは、近年回復傾向にある。アメリカでは医療用インプラントの市場が大きく、手術で使う特殊なネジが非常に売れているのだ。国土が広いため、PRが重要で、ウェブやSNSでの発信にも積極的だ。

▲NITTO KOHKI U.S.AのHiroto Sakurai社長は「アメリカ文化を理解しつつインパクトを与える必要がある」と話した

 電動ドライバーなど機械工具を製造する日東工器(東京都大田区)の米国法人、NITTO KOHKI U.S.A.は4年前から出展する。同社の国別売上で、アメリカは日本に次ぐ2番目だ。ドイツ、イギリス、中国などにも子会社があり、海外売り上げは上昇傾向だが、プロモーションの方法は国ごとに違うという。

 工作機械大手ファナック(山梨県南都留郡)の米国法人のブースには、1日数百人が訪れた。人間と協力して作業できるロボットが注目された。自動化や安全対策を望んで来場した人が多く、生産ラインで活躍する実績があるロボットに対する質問が多かった。

 アメリカの工作機械メーカーに勤務するという来場者の一人は、飛行機でヒューストンから来場した。「費用対効果に合うか否かを見極めるためにも、いずれ出展したいと思い、視察を兼ねて来場した」と話した。来場者は全米から集まり、医療、航空、自動車、部品・金属加工など、製造業に関わるビジネスマンが大半だった。


西海岸の産業を専門とする展示会

SME Manufacturing(米・ミシガン)Christopher Bargerさん

 WESTECは西海岸の産業を専門とする展示会なので西海岸の情報を得たい企業にとって最適だ。アメリカのものづくりの現場では、知識が豊富な労働力が必要とされている。従業員に向けた教育の充実が不可欠で、そうした体制づくりや技術向上に向けた姿勢が各企業に求められている。

 来場者の多くは中小企業だが、新しい技術を求めて320~480㎞離れた場所からも足を運んでいる。3DプリンターやAIなど最新技術を見られるからだ。今年から会場をロングビーチに変更した。


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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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