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老眼鏡やサングラス カスタマイズ型が急増 @国際メガネ展(iOFT)
- 2019/11/20
会期:2019年10月8日(火)~10日(木)
会場:東京ビックサイト 南
主催:リード エグジビジョン ジャパン、(一社)福井県眼鏡協会
出展者数:370社
出展者層:フレーム、サングラス、レンズ、メガネアクセサリー、検査・加工機器、POSシステム
来場者層:メガネ店、セレクトショップ、アパレルショップ、百貨店、スポーツ用品店、卸売・輸出入業者
国内外のメガネ関連メーカーが出展する「国際メガネ展」には、新製品を求める小売業、卸売、アパレルなどの仕入担当者が集まった。近年メガネ業界では伝統的なデザインの流行が続いており、新しいトレンドが生まれていないという声が多かった。一方、老眼鏡やサングラスにおいては、個人の好みを反映できるカスタマイズ型の商品が注目を集めた。

個性、デザイン、環境 それぞれのこだわり
スポーツアイウエアを扱う山本光学(大阪府東大阪市)では、フレームと目的別レンズを選べる、カスタマイズ型のサングラスが注目を集めた。「正規商品と比べて、8対2でこちらが強い。人とは違うものを求める消費者のニーズにあっており、装着も簡単」(鳥谷好孝さん)
View Master(福井県鯖江市)では、今年のメガネ大賞のコンペで機能・技術部門の大賞を受賞した、カスタマイズタイプの老眼鏡を展示した。メガネ市場において、老眼鏡はこれまで注目されていなかったが、老眼鏡を扱い始めるメーカーは増加しているという。「100円ショップでも老眼鏡は販売されている。愛着がわくような商品コンセプトが必要だ」(瓜生顕士代表)

環境に配慮したメガネも注目された。内田プラスチック(福井県鯖江市) は生分解性プラスチックと、ペットボトルを原料とするメガネを展示し、海外来場者の関心を集めた。反響は想像していたよりも高く、会期中に数件の販売に結びついた。日本はゴミの分別が行き届いているため、純度の高いペットボトルメガネができるという。「黒とクリアブラウンを製造している。もっとクリアなものが欲しいと言われたが、リサイクル品なので難しいのが現状」(呉暁飛さん)
子供用メガネでは、大人用と遜色ないデザインの商品が注目を集めた。SNSで積極的に発信をする中原眼鏡店(熊本市)には、3日間で200人が訪れ、香港やアメリカなど、海外来場者も多かった。「子供用メガネは、母親の心をつかむことが大切。『子供メガネ』などで検索をかけてから購買活動に向かう。価格が高いことも差別化につながる」(中原千鶴子社長)
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2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

東京都八王子市在住。ネット黎明期のメディア制作会社などを経て、フリーライターに。オーガニック業界誌、地域情報媒体、旅行ガイドブックなどで執筆。企業SNS投稿代行も行っている。趣味は和太鼓。