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道路のメンテもIoT 高速道路建設管理技術の専門展 @ハイウェイテクノフェア
- 2019/11/20
会期:2019年10月8日(火)・9日(水)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟A・B
主催:(公財)高速道路調査会
出展者数・小間数:289社・414小間
出展者層:高速道路事業関連会社 NEXCOグループ、建設、土木、インフラ、補修・保全、調査・点検、付帯設備、各種IT設備
来場者層:高速道路事業関連、NEXCOグループ、地方自治体

高速道路に関する技術や工法を集めた展示会「ハイウェイテクノフェア」では、保守メンテナンスや道路調査の分野で省人化や低コスト化を図る技術に関心が集まった。来場したのは、高速道路の運営や管理に当たるNEXCOグループなどの高速道路事業会社の担当者らだ。老朽化が進み、リニューアル工事にコストがかかるため、点検や調査費用を安価に済ませたいという思惑が垣間見られた。人手不足の現状や安全面を考慮して、人力頼みの作業をIoTやAIに置き換える技術も注目されたが、本格的なAI導入はこれからのようだ。
構造物の補修・補強を請け負うショーボンド建設(東京都中央区)には、NEXCOグループなど、高速道路関連工事の発注者、関連機器メーカー、コンサルティング会社、自治体関係者が訪れた。人手不足に関する相談が多く、点検の省人化技術に関心が集まった。補修工事後も構造物の状態を確認しやすい透明な補修材に注目する人も多かった。
舗装や塗装用の材料メーカー、ニチレキ(東京都千代田区)にも、NEXCOグループや、工事を担う建設会社が集まった。電磁波レーダーを利用し、車を走らせるだけで橋梁(きょうりょう)の劣化状況を把握できる技術が注目された。
「調査費を抑えたいと考えている人がほとんど。調査にお金をかけると、保守工事に費用をかけられないからだ。『調査は安く、補修は早く』が求められている」(佐藤和久さん)
道路工事の竹中道路(東京都江東区)では、消音化された工事技術が注目を集めた。阪神高速などの住宅地と密接した道路での依頼が多いという。また、緑化工事に対する関心度も高かった。パーキングエリアのリニューアルにあたり、法律で定められた緑化面積を確保するのに駐車場の緑化で対応することが多いからだ。また、二酸化炭素の排出を軽減した工法による道路舗装など環境への配慮も、現場で使われることが増えているという。
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2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。