海外展示会で日本の大手企業とつながる SESSA(中小企業医療器開発ネットワーク)【海外展示会挑戦記】

 
  • 2019/5/25

SESSA(中小企業医療器開発ネットワーク)
@MEDICA / COMPAMED(独)

▲SESSAの企業間で相互理解が進むのは月一の定例会を通じ人間関係を深めているからと話すナノ・グレインズの鈴木啓太さん

海外展示会の方が日本企業の決定権者に会いやすい

 SESSA(中小企業医療器開発ネットワーク)は2014年に、長野県諏訪市のものづくり系企業5社で結成された任意団体だ。精密加工技術や高強度ステンレスなどの素材メーカー、医療機器メーカーなどが参加しており、目的は各社の連携で医療機器の世界市場へ参入することだ。今では京都など長野以外からも加盟企業が増えている。

 ドイツ・デュッセルドルフで行われる大規模な医療機器展「MEDICA / COMPAMED」に、5年連続で出展している。低侵襲手術といわれる患者の体に負担を掛けない手術機器の分野で評価を得ており、世界に市場を広げるのが喫緊の課題だ。

 だが、SESSAの中心企業、ナノ・グレインズ(長野県諏訪市)でさえ海外実績はまだない。開発にかかるコストが大きく、期間も5~10年程度を要するため、発注企業と強い信頼関係がなければ実現できないからだ。「海外市場はどうしても時間がかかる。5年出展して、ようやく認知されてきた感触だ。今は、海外で次にいくための仕込みの段階だ」(ナノ・グレインズ部長 鈴木啓太さん)

▲長野県内5社で始まったが、今では県外から参加する企業もある

 一方で、「MEDICA / COMPAMED」は、日本企業と接点を持つ機会になっている。国内よりも海外展示会のほうが、日本人の決定権者に会いやすく、大手医療機器メーカー数社と取引が始まった。

 ブースの中は仕切りを設けない。各社の技術を相互に理解させることで、来場者が求めるものを紹介しあったり、組み合わせて提案するのが狙いだ。


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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