出展するのは異業種の展示会だけ【我が社の出展戦略】

▲異業種展示会出展は市場調査と試作品の反応を見ることなどが主な目的だ

ジンズ(東京都千代田区) 
@「SEMICON Japan」

 眼鏡を製造販売するジンズ(東京都千代田区)は、眼鏡業界の展示会には出ず、「横浜マラソンEXPO」「SEMICON Japan」など、異業種の展示会に出展する。ECサイトの台頭により小売りの業態が変化するなか、「眼鏡以外のことに挑戦しなければという危機感が経営陣にあるからだ」と菰田泰生さんは話した。

 3度目となる「SEMICON Japan」に出展するのは、テクノロジーやハードウェア業界の人が、ジンズの製品をどう見ているのかを確認し、新製品開発のヒントを得るためだ。「横浜マラソンEXPO」では、眼鏡に搭載したセンサーでランニングフォームを計測する機能をPRした。どんな機能を眼鏡に持たせるべきか、それぞれの業界関係者から声を聴くために展示会を使った。一般的な販路開拓は全く考えていないという。

 「我が社がIT寄りの商品作りをしているため、SEMICONではハード面の声を集めた。開発者の考える機能と市場が求める機能には差がある。例えば、センサーによってメガネのズレを測ることはできるが、しかし、実際にその人が見ている焦点の位置まではわからない。だが、『そこまで必要ない』という声が大半だった。このままモノづくりを進めていくという方向性が固まった」(菰田さん)

 注目しているのはヘルスケアの分野だ。首から上の動きをメガネのセンサーで捉えることで、肩こりの原因を探ったり姿勢を改善するのが狙いだ。既存のセンサー入りの眼鏡は通常のものに比べ、フレーム部分が太く重いが、センサーが入っていると気がつかないレベルにすることが目標だ。ゆくゆくは一般ユーザーに販売できるものにして、世界最大の家電・通信産業の展示会「CES」(米国・ラスベガス)に出展したいということだ。


▲菰田泰生さんは「一般的な販路開拓は全く考えていない」と話した

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