ベルリン空港での航空業界の展示会 航空機産業への参入は高い壁【海外展示会挑戦記】

▲「欧州の場合、一度や二度の出展では結果は出にくいと聞いた」(長谷川俊明社長)

菅澤製機(横浜市) 
@ILA2018(独・ベルリン)

 油圧機器に使用する部品メーカー、菅澤製機(横浜市)は、航空機業界への参入を目指し、ベルリン空港で行われる航空業界の展示会「ILA2018(Independent Learning Association Conference)」に出展した。だが、その結果は厳しいものだった。

 航空機産業に参入する中小企業を支援する公的機関「TMAN(Tokyo Metropolitan Aviation Network)」から3年前に声をかけられ、5社合同で日本パビリオンを形成して出展した。TMANが出展企業と現地メーカーをつなぐマッチングを支援したが、取引にはつながらなかった。「大手を狙っていたこともハードルを上げたのかもしれない」(長谷川俊明社長)。

 苦戦の理由はライバル企業の多さだ。モロッコなどアフリカ系の工場の技術力が上がっているため、ヨーロッパメーカーは距離が近いアフリカの工場に発注するケースが増えている。アジア各国の技術力も同様で、価格競争は激しい。コストパフォーマンに劣る日本企業への発注は相対的に下がっているという。「品質は海外に比べて高く、納期も厳密に守る。こうした強みをアピールして海外の大手企業と取引したい」(長谷川社長)

 20年前に海外進出を始めたが、海外の展示会への出展はこれが初めてだった。現在年商11億円のうち、海外での売り上げは15%ほどだ。


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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