資産運用EXPO
会期:1月24日(木)~26日(土)
会場:東京ビッグサイト東5~6
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:190社
来場者数:1万4044人
同時開催展:国際宝飾展

2回目の開催となった資産運用エキスポで、不動産投資に関連する出展企業が全体の半数を占めた。賃貸住宅、オフィスビル、商業施設、リゾート、駐車場など対象の幅は広く、個人投資家向けの不動産投資商品が拡大している状況を表した。スルガ銀行やシェアハウス運営会社を舞台に個人投資家を襲う事件が相次いだが、不動産投資に対する熱は冷めやらない様子だ。

不動産投資への関心 衰えず

投資用不動産を売買仲介するアセットジャパン(東京都中央区)は、サラリーマンの投資家を中心に3日間で200人と名刺交換した。そのうち6割は土曜日に来場したが、平日の夕方以降にきた人も多かった。年収1000万円以上のサラリーマンが顧客の中心だが、500万円以上あれば銀行の融資を受けられるという。販売商品は都心部の中古ワンルームが中心で、昨年は来場をきっかけに30件程度を売った。

販売時に約束された家賃収入を得られず事件となったシェアハウス投資「かぼちゃの馬車」の事件以来、金融機関の個人投資家に対する融資は厳しくなったが、今も不動産を求めるサラリーマンは後を絶たず、仕入れた不動産は2週間以内で売れる状況が続いている。「事件前は年収が400万円台の人でも融資を受けられたが、事件以降難しくなった」(大瀧竜馬社長)

同じく中古ワンルームマンションを販売する日本アセットナビゲーション(東京都千代田区)では、20~30代の若い来場者が多かった。「不動産投資に関する知識を持った人が増えた」(渡邉幸さん)。やはり仕入れた不動産がすぐ売れることに変わりはなく、不動産会社の主戦場は、販売先の顧客よりも、売り物の不動産を取り合うところにあるようだ。

海外来場者も昨年に比べて増えた。アジア、特に中国、韓国、台湾から来た人が多かった。「日本の不動産は、アメリカやシンガポールなどの不動産に比べて価格が割安で安定した家賃収入が見込めるのが魅力のようだ」(渡邉さん)
不動産所有者向けの駐車場経営を提案するイチネンパーキング(大阪市)にも、個人の不動産所有者や、不動産会社が訪れた。空き地のコインパーキング運用は、投資に対する収入は小さいが、少ない初期投資で始められ、すぐにやめることができる手軽さがメリットだという。

仮想通貨の話題は聞こえず


▲SBIFXトレードには、仮想通貨に流れていた投資家が戻ってきていた

昨年の会場で話題の中心だった仮想通貨については、今年は盛り上がらなかったようだ。個人投資家や企業経営者が訪れたSBIFXトレード(東京都港区)では、一時仮想通貨に流れていた投資家が、FXに戻ってきた感触を得ていた。同社の役員が、近々開催する外貨投資のセミナーには100人の募集に対して600人の応募が集まった。

コインランドリー事業への投資を提案するリンク・ソリューション(東京都港区)では、新規事業として投資先を探す法人の来場が3分の2を占めた。昨年は仮想通貨バブルのただ中にあり、ビットコインでもうけたお金の次の投資先を探す人が目立ったが、今回は仮想通貨関連の話は出なかった。「求められたのは投資効率の良さと、安全性。そこに尽きる」(吉原滋取締役)


▲外貨両替機の事業オーナーを募集したポイント

新しい投資商品として注目を集めたのが、外国人旅行者向けの自動外貨両替機だ。両替機の設置と日々の運用業務を行うポイント(大阪府箕面市)が機器のオーナーを募集した。個人投資家や、副業を探すサラリーマンがブースに集まった。

会場では手軽に始められる少額投資を打ち出す企業が来場者を集めた。相次ぐ不動産投資に関わる事件を受け、金融庁が引き締めを強化しているといわれるが、個人の投資熱はまだ衰えていない。


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「資産運用EXPO」初開催 ―主催者に聞く―


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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