出展企業に聞きました!vol.31 SEMICON Japan(前編)

SEMICON Japan

【開催概要】
会期:2018年12月12日(水)~14日(金)
会場:東京ビッグサイト 東1~5
主催:SEMI
出展者数:752社(2017年)
来場者数:5万2865人

拡大する半導体ニーズ

半導体業界の展示会「SEMICON Japan」では、半導体製造用の装置を探す来場者の姿が目立った。半導体の生産地が韓国や中国に移った一方で、製造用装置は国産メーカーが今も世界的シェアを抑えている。アジア各国から訪れた来場者も、装置メーカーのブースを見て回った。

小型モーターを製造するマイクロテック・ラボラトリー(神奈川県相模原市)は、新商品を発売してから半導体業界の顧客が増えたため、初出展した。会場には半導体装置を探す来場者が多く、ブースにやって来たのも装置メーカーの技術者や開発担当者が多かった。顧客の要望は2つに大別され、一つは性能を維持したまま部品を小さくしたいというもの、もう一つは装置を通信回線につなぎ遠隔操作できるようにするために様々なセンサーを詰め込めるものだった。

会期中に600人がブースを訪れ、そのうち1割程度の人とは具体的な商談を行った。「テクノフロンテイア」「国際ロボット展」などに比べるとブース来場者数は少なかったが、「商談の内容は濃いものが多い」と担当者は話した。

シリコンウエハー加工の D-process(神奈川県大和市)には、部品製造会社の開発担当者がブースを訪れた。自動運転技術やブレーキアシストなど自動車関連で使用する小型センサーの需要が伸びているという。試作品の製造を依頼されることも多かった。

外国人来場者との商談に注力した出展企業もいた。4年ぶりに出展した精密測定機器の大宮工業(広島県福山市)は中国人来場者から工場の自動化について相談を受けた。国内企業の場合は人手不足の解消が目的だが、品質向上のための自動化を求められた。また、大型機械への要望もあった。ここ数年は多品種少量生産がトレンドだったが、作業当たりの生産数を伸ばしたいという要望も多かった。「生産現場で揺り戻しが起きているのかもしれない」(井内隆文係長)

一方で、「かつての勢いには至らない」という声もあった。30回以上出展しているポンプメーカーのイワキ(東京都千代田区)にも韓国、台湾、中国人来場者が集まったが「生産現場がアジアに移っただけのこと」と冷ややかな見方だった。国内の顧客数は減少し、装置メーカーも淘汰されているのが現状だという。かつては最先端技術をアピールする場所だったが、最近は企業秘密にする傾向が強いという。「業界の成熟で新製品PRよりも、祭事的要素が強くなっている気がする」(担当者)

 

さてさて、出展者の皆さん、今回どうだった?


素材メーカーの来場目立った

日本分光(東京都八王子市)

分析機器の展示で毎回出展している。セミコンで出会うのは素材メーカーや電機メーカーなど多様な業種の担当者。特に今回は素材メーカーが目立った。展示会はどういう業界が我が社の機器を導入しているのかを再認識する場でもある。


バッテリー業界の反応良し

半導体エネルギー研究所(神奈川県厚木市)

省電力につながる酸化物半導体をメインに展開している。シャープのディスプレイ「IGZO」にも採用されている。
今回、省力化のバッテリーも展示したところ、特にバッテリー業界の担当者と有意義な話ができた。かなりニッチな業界だが、酸化物半導体をスタンダードにするべく展開している。半導体市場全体の1%にも満たないが、特にディスプレイとの相性がいいので、スーパーハイビジョンの8Kに対応できるディスプレイの分野で伸ばしたい。半導体メーカーの出展は減ったと感じる。

他出展企業の声や、競合展示会の情報は、後編記事へ続く。

出展企業に聞きました!vol.31 SEMICON Japan(後編)


国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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