庭や外構の整備、除雪機器「ランドスケープ」テーマの展示会【海外展示会挑戦記】

Landscape Ontario

トレーラーを購入

「ランドスケープ・オンタリオ」は、造園整備や農業用の機械、外壁材や外装、除雪などの商品を集めた展示会だ。日本語に直訳すると「景観」にあたる「ランドスケープ」をテーマにしており、1973年から続く歴史のある展示会だ。専門業者から一般消費者まで来場者層は幅広い。
農場を経営する40代の夫婦は、昨年会場でトレーラーを購入したという。10年前から毎年参加しており、今年は、灌漑(かんがい)技術や関連製品の導入を検討しているということだった。
夏は芝生や植栽の整備、冬は除雪を主にする土地管理業の女性オーナーは、新製品を探すため30年以上前から参加し続けていた。今年はあらゆる機械においてセンサーの感度が上がり「ソフトウェアの進化を感じる」と話した。メンテナンス商材の充実については、洗浄機器メーカーに勤める男性来場者も指摘した。
外装メーカーに勤める女性は、あずまやのように庭に設置するガゼボや、ルーフバルコニーに近いペゴラスなど、富裕層や宿泊施設に向けた商材を探していた。

環境対応商品に注目

雑草を処理するシステムを販売するウィーディングテック(weedingtech・英)では、薬品を使わず環境に負荷をかけない雑草除去システムが注目を集めた。カナダでは、年を追うごとに環境保護を目的にした法規制が厳しくなっており、新しい基準に対応した製品へ買い替えが盛んだという。
壁材メーカーのユニロック(UNILOCK・加)には、住宅、外装関係者、自治体、ディーラーが1日で1500人来場した。水に化学反応せず劣化しにくい高級壁材に来場者が集まった。湿度が高くなりやすい裏庭やパティオで使いたいという声が多かったという。
展示会主催のLinda Nodelloさんによると来場者は40~60代が8割を占め、大半は毎年参加する業界関係者だという。出展企業では、昨年に比べ、日本、中国、チェコなど北米に拠点を持たない企業の出展が増えた。昨年は会期中に吹雪がきたため、除雪作業に追われ何も展示できない企業が多かったが、今年は暖冬のため展示スペースも完売し、660社以上が出展した。

日系自動車メーカーも出展

日系自動車メーカーの現地法人も出展した。
3回目の出展となる日産カナダは自動車アクセサリーメーカーのアクション(加)と共同で出展し、日産車専用の除雪機材を展示した。ピックアップトラックに直接取り付けることができる。技術力や補償内容など日本製に対する信頼感もあり、契約が即決したケースもあった。ブースには1日で750人が訪れた。
ホンダカナダは、モーターを展示した。注目を集めたのは発電機、草刈り機、除雪機だ。複数の発電機をつなげることで発電量を増やせるのがポイントで、工場など事業用にも使用できることをアピールした。冬の吹雪により停電が多いカナダでは、発電機の需要が多いという。ブース位置が入り口付近の好立地で、多くの来場者が集まった。今年は政府や学校関係者との商談が好調だったという。

<展示会概要>
Landscape Ontario
会  場:カナダ・トロント
会  期:1月8(火)~10日(木)
主  催:Landscape Ontario Horti
cultural Trades Association
出展者数:600社・1300ブース(4万㎡)
来場者数:1万4000人
出展者層:ランドスケープ(整備機器、農業機械、外壁材、外装、植物ケア、庭園、除雪など)、自動車、自動車備品
来場者層:ランドスケープ関係者、自治体、一般ユーザー(園芸が趣味の人など)

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芳賀 裕香芳賀 裕香
フリー編集者・ライター。2014年よりカナダに渡り、バンクーバー、レイクルイーズを経てトロント在住。教育・人材業界でWEB・紙面の編集者/ライターとして勤務後独立。経済全体を取材し、カナダの住宅、不動産、旅行事情を様々な専門メディアで執筆中。2018年より国際イベントニュース編集部にパートナー参加。

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