一般からビジネスまで

 持続可能な社会を考えるアジア最大級の環境イベント。
2017年の開催報告書によると、来場者の内訳は製造業23%、学生17%、流通・商社・飲食・サービス13%など。来場目的は商談や市場調査などビジネス関連が57%、個人的な興味・関心での来場が43%。午前中から昼過ぎにかけては小学生も多く来場する。
 出展者はパナソニックや三菱電機、大和ハウス工業など大手企業が多く並ぶ。企業がCSR(企業の社会的責任)をアピールする場として年々重要性を増している。

エコプロ2018

【開催概要】
会期:12月6日(木)〜8日(土)
会場:東京ビッグサイト
主催:一般社団法人 産業環境管理協会日本経済新聞社
後援:内閣府、外務省、経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省、消費者庁他
出展社数:538社
来場者数:16万2217人
同時開催展:社会インフラテック2018(第1回)


さまざまな属性の人が来場
建設技術研究所(東京都中央区)

土木、建設、品質管理、機器メーカー、調査会社、そして一般の人など幅広いジャンルの人が当社のブースに来場した。名刺交換枚数は1日100枚ほどだった。全体の来場者層は「インフラ検査・維持管理展」に近い印象だ。


子どもからの質問に新鮮味
星光PMC(東京都中央区)

製紙用化学薬品の製造販売を手がけている。このイベントは小中学生や家族連れなど、来場者層が他の展示会とはまったく違う。
直接ビジネスにはつながらないものの、子どもたちや一般の人からの素朴な質問をされると、こういう考えもあるのかと、勉強になった。
ビジネス関連の来場者は容器、包装材料、家電、自動車など顧客になり得る幅広い業種の人が来場した。
化学業界は、海洋プラスチック汚染の問題に直面し、石油由来ではなく植物由来や再生可能な素材にシフトする流れが加速している。


業界のトピックは水道民営化
東亜グラウト工業(東京都新宿区)

ブースの通路側にガチャガチャを置いたこともあり、子供がたくさん来てくれた。子どもが回したガチャガチャの数は、1日当たり日200〜300個くらいだった。既存顧客と、土木系の人たちもブースに訪れた。
業界のトレンドは水道民営化だ。海外では民営化により水道料金が3倍に跳ね上がったケースもあるという。高度成長期に急速に整備された日本の水道管は大部分が40年と言われる耐用年数を超えており、老朽化による漏水や破裂事故などが年間2万件以上起きている。


建物の補修ニーズ感じた
ショーボンド建設(東京都中央区)

構造物のメンテナンスを手がけている。当社のブースの来場者はドローンや機械など異業種の人が多かった。
特に注目を集めた展示物はクリアプロテクト工法だ。主に橋梁に用いられ、水をはじく加工で錆を防ぐことができる。5年に一度の橋梁点検が義務化されているので、目視でも確認しやすく面白いと言われた。建物の補修やメンテナンス自体のニーズは高まっている。
1日で200枚くらいのカタログを配った。


自動車リサイクルを子どもに伝えたい
NGP(東京都港区)

中古自動車の買い取り業を手がけている。出展の目的は、自動車リサイクルのことを広く知ってもらうこと。昼過ぎまで小学生がたくさん来場していたが、特に子供たちに、廃棄になった自動車の99%がリサイクルされていることを知ってほしいと感じている。
イベント全体として、出展社の規模が縮小している印象だ。ブース配置の間隔が昔に比べてゆったりしていた。
不織布バッグに入れた資料配布を例年は3日で1万5000枚配っているが、今回は1日3000枚だった。


省エネの機材探す人目立つ
ササクラ(大阪府大阪市)

来場者は多いが、半分近くが小学生をはじめとする一般の人だった。子どもたちの環境学習をお手伝いするようなものだ。名刺がなかなか集まらず、いつもの展示会とは勝手が違うので戸惑っているが、長い目で見ていくしかない。来場者は、省エネの機材を探しているオフィスの施主さんが多かった。


CSRを目的に出展
加山興業(愛知県名古屋市)

廃棄物処理業を営んでいる。エコプロは企業のCSRを目的に出展する企業が多く、当社もその側面が強い。集客ではなく認知活動だ。来場者は同業者もいれば一般の主婦もいる。
現在の話題は、2017年末に中国が海外ゴミの輸入を禁止したことによる廃プラスチック問題だ。国内には廃プラスチックのはけ口がなく、溜まる一方。当社も新規客に関しては引き取りをお断りせざるを得ない。事業者としては、これからはごみ処理費を払って処分しなければならない。ブースに来たのは1日200人くらい。


企業担当者の関心高まっている
T&K TOKA(埼玉県入間郡)

数年前はエコプロというと一般人へのアピールの場だったが、環境への意識が高まったせいか、企業の担当者にも真剣に話を聞いてもらえる傾向が強くなった。「環境」というキーワードで何か始めなければならないという、漠然とした課題を持つ人が多い気がした。
最近は廃プラスチックの問題でストローがプラスチックから紙に変わってきているが、その関連で「口に含んでも問題ないインキはありますか?」という要望がいくつかあった。

【出展者が挙げた競合展示会】

インフラ検査・維持管理展(メンテナンス・レジリエンスTOKYO内)

2019/7/24(水)〜26(金) @東京ビッグサイト
主催:一般社団法人 日本能率協会

ハイウェイテクノフェア

2019/10/8(火)・9(水)
@東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:公益財団法人 高速道路調査会

下水道展

2019/8/6(火)〜9(金) @パシフィコ横浜 A〜D、アネックスホール
主催:公益社団法人 日本下水道協会

New環境展

2019/3/12(火)〜15(金) @東京ビッグサイト 東1〜6、屋外
主催:日報ビジネス


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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