建築の総合展示会 海外から来場

40回目の「ジャパンホームショー」を中心に広がった、住宅・オフィス・各種施設・店舗・商業空間における建材、部材、設備、サービスが一堂に会する展示会。
来場者は工務店、ハウスメーカー、建築設計事務所、デザイン事務所、ゼネコン、設備工事業、不動産会社、デベロッパーなど建設業従事者が中心。昨年のデータでは営業・販売30%、経営19%、設計10%、企画・マーケティング10%だった。また出展者からは「今回は海外からの来場者が多い」との声が多数聞かれた。

Japan Home & Building Show/店舗・商業空間デザイン展

【開催概要】
会期:11月20日(火)〜22日(木)
会場:東京ビッグサイト 東4〜6
主催:一般社団法人 日本能率協会
出展社数:506社
来場者数:11万4349人(同時開催展含む)
同時開催展: JAPANTEX、アジア・ファニシング・フェア、S-design / 店舗・商業空間デザイン展、イノベーションオフィス展、ビルメンヒューマンフェア & クリーンEXPO、トイレ産業展、香りデザイン東京、HOSPEX Japan、アグロ・イノベーション


名刺交換3000枚
CSE(東京都渋谷区)

業務用アロマディフューザーを販売している。ブースには主に建築デザインや設計事務所などが来場した。匂いや香りに対するニーズはどの業界でも高まっている。展示会でも引き合いが多い。名刺交換は3000枚くらいだった。
フィットネスジムなら消臭効果のあるもの、オフィスビルのエントランスなら高級感を感じさせる香り、介護現場なら集中力を高めるためにキリっとした香りのものが好まれるなど、業界によってニーズはさまざまだ。


中華圏の来場者目立った
浅野金属工業(新潟県三条市)

来場者は工務店やハウスメーカー、設計事務所など建設関連が多い。ステンレス製品総合メーカーで出展8回目だが、今回は出展も来場も海外の人が増えた印象だ。中でも中華圏の人が多かった。


以前よりも来場者減った
島崎興産(福岡県大川市)

4年ぶりくらいに出展だが、全体的に来場者が少ない気がする。主な顧客は設計事務所、工務店、ハウスメーカーだが、「建築建材展」の方が引き合いが多い。
木材を1ミリ以下に薄くスライスした板材、突板を展示した。来場者から「他の素材も加工できるか」などの質問が寄せられた。新製品のヒントをもらった。


社寺仏閣の建て替えの要望受けた
中島工務店(岐阜県中津川市)

出展30回以上。今回は岐阜の森林組合と共同で出展した。一昔前は小規模の建具屋や建材屋、瓦屋などが来場していたが、最近はめっきり減った印象だ。
住宅がどんどん立つ時代は木材需要がたくさんあったが、最近は厳しい。一方で、社寺仏閣の建て替え需要がものすごく増えている。全国には約7万7000件以上の寺があり、建て替え時期を迎えた寺が全国に無数にある。今回の展示会でも、そのニーズをいただいた。
林業を発展させるためには、木材をどう使うかが大事。展示会を通じて林業関係者と工業関係者を取りまとめたいと考えている。


新製品のヒントをもらった
オクタニ(山口県宇部市)

業務用洗浄剤・コーティング剤の販売手がけている。九州の展示会で手応えを感じ、初めてビッグサイトの展示会に出展した。来場者はハウスメーカー、工務店、ビルメンテナンス、リフォーム業者など幅広く、製造業の方も目立った。
建築業者はカビで困っていることが多いと聞いた。新築の段階から防カビ対策ができる製品のニーズがあり、今後ぜひ製品化したい。
お客さんのニーズはきれいな状態にすること。汚れを取るのは手段の一つでしかない。それを理解した上での提案が大事だ。


東南アジアの建築家の来場増えた
バクマ工業(新潟県三条市)

住宅設備の製造販売を手がける。今年の来場者は外国人が目立った。数年前までは東南アジアの製造メーカーが多かったが、最近は東南アジアのハウスメーカーや建築家、設計士が富裕層向けに日本の住宅設備を仕入れるケースが増えてきた。
展示会は日々の営業ではアポを取るのが難しい大手企業の担当者と知り合うことができる貴重な機会。これまでにも出展が大手ハウスメーカーと取引が始まるきっかけになってきた。
このイベントと「住宅設備EXPO」「建築・建材展」はいずれもハウスメーカーや工務店が来場するが、案外、来場者は重複していない。今後も3つの展示会に継続して出展するつもりだ。


昨年より活気なかった
西村精工(富山県南砺市)

ペレットストーブの製造販売をしている。商品の認知度向上のために出展した。出展したこと自体に意味があると思っている。ただ、昨年に比べて今年は活気がなかったような気がした。
新築やリノベーションのタイミングで提案できる商材なので、ターゲットは工務店やハウスメーカー。しかし、来場者はどちらかというと、事業として携わるというよりも、自宅で使う発想で見ていく人が多い。ビジネスの提案もできるようにした方が良いと感じた。


オフィスや施設関係者とつながれた
ウイン・コンサル(北海道札幌市)

モバイルアプリケーションを開発。ブースで紹介したのはIoTでトイレの利用状況を把握できるサービスで、商業施設やオフィスビル、鉄道会社向けにPRしている。
今回、会議室などの使用状況が分かるサービスを開発したので「イノベーションオフィス展」に出た。IT業界やオフィスの担当者、商業施設関連の関係者と出会えた。
来場者からトイレの利用状況をデータとして見える化したいという声をもらったので、さっそく開発に着手したい。ブース来場者は3日で約150人だった。
ただ、全体的な手応えとしては昨年出展した「トイレ産業展」の方が良かったと思う。

【出展者が挙げた競合展示会】

住宅・ビル・施設 Week(住宅設備EXPO改め)

12月12日(水)〜14日(金) @東京ビッグサイト6〜8
主催:リード エグジビション ジャパン

建築・建材展

2019年3月5日(火)〜8日(金) @東京ビッグサイト東3・5・6
主催:日本経済新聞社

管工機材・設備総合展

2019年6月11日(火)〜13日(木) @東京ビッグサイト青海展示棟A
共催:東京都管工事工業協同組合他

九州・ホーム&ビルディングショー

2019年6月26日(水)・27日(木) @マリンメッセ福岡
主催:一般社団法人日本能率協会


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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