来場者は欧州、中東、旧ソ連圏から

bauma(バウマ)は、ショベルカーやクレーン車など建設機械の展示会として始まり、INTERMAT(仏・パリ)、CONEXPO(米・ラスベガス)とともに建機3大展示会と呼ばれることが多い。1954年に始まり、現在は3年に一度の開催で、次回が32回目の開催となる。前回の2016年では、総展示面積が60万5000㎡で、ドイツ・ミュンヘン見本市会場の屋内外スペースを全て使用した。

住友重機械建機クレーン(東京都台東区)は、住友重機械工業と日立建機のクレーン部門が合併して会社ができた2002年以降、毎回出展している。「建機関連でbaumaに出ていない企業はないのでは。継続的に出展し、ブランドと製品認知度を高める」と竹部勇人さんは出展の目的について話す。

ブースには欧州だけでなく、中東、アジア、南北アメリカ、アフリカの建設会社や重機リース会社がやってきた。招待客以外に、新しい企業との出会いも多い。

開催期間中はほぼ毎日、取引先との交流の機会を設けた。主催者が企画するレセプションにはメディアや出展企業が参加した。自社で主催する場合は、会場のブースや、近隣のホテルを借りた。ブースで行う場合は、会場を21時まで使用することができるため、ケータリングを手配し、一般来場者が出て行く18時以降に始めたという。

オカダアイヨン(大阪市)は解体工事で使用するブレーカーなどアタッチメントを製造する。baumaの出展は前回の2016年が初めてだった。以前はIntermatに出展したことがある。
海外事業部の島田晴行さんは、「契約するために開催される展示会」という印象を持った。「他社は、事前に商談して展示会に招待し、その場で調印していた。確実に成果に結びつけて いた印象が強い」(嶋田さん)。ヨーロッパ全土や、アジアからの来場者も多かった。40~50代のユーザーや建機オーナーの来場が多く、週末には家族連れも加わり更ににぎわった。
日本製品に対しては頑丈なイメージが持たれており、信頼は高かった。111件の商談を行いその場で成約に至ったものもある。1万2000冊のカタログはなくなり、後日郵送で対応した顧客もいた。
屋外スペースで他社が行っていたデモンストレーションにはたくさんの来場者が集まっていたが、同社は写真やパネルで事業を説明した。

トヨタグループのジェイテクト(大阪市)も軸受製品と油圧製品を前回のbaumaに出展した。特に、建設機械や産業機械に使われる耐久性の高いベアリングが注目を集めた。海外市場での人脈作りが出展の目的で、手応えを得ることができた。

住友重機械建機クレーン
500㎡の展示スペースでクレーンを展示


▲住友重機械建機クレーンは、2016年のbaumaでは、屋外スペースに最新機を展示した

住友重機械建機クレーンは、2016年のbaumaで共同出展企業と屋外スペースの5500㎡を借り、そのうち約500㎡程度を使って最新のフローラクレーン車を展示した。毎回その時点の最新機を展示しており、すでに出展を決めている2019年は、さらにスペースを広げる予定だ。
現在出展する展示会は、国内外合わせてbaumaだけだ。以前出ていたbauma上海も2010年以降見送っている。理由は、ここ数年、リーマン・ショックや中国景気の減速で東南アジアの需要が落ちていたからだ。この5年間で売り上げの国内外比率は逆転し、目下6割を日本で稼いでいる状況だ。だが、日本の需要も16年でほぼ頭を打っており、ここからはもう一度海外市場を攻めるという。

bauma(独)
(国際建設機械・建設資材製造機械・鉱業機械・建設車輌・建設機器専門見本市)
会期:2019年4月8日(月)~14日(日)
会場:ドイツ・ミュンヘン見本市会場
主催:メッセ・ミュンヘン
出展者数:3423社(2016年)
総展示面積:60万5000㎡(2016年)
来場者数:58万人(2016年)
開催頻度:3年に一度

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国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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