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カテゴリー:記者の目

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優先順位の意味するもの【記者の目】#10
都議選の勝利が決まった直後、小池都知事は記者会見で「公約に優先順位をつけて実現する」と話した。ゆっくり複数のカメラを見渡して力を込めたのは「優先順位」の部分だ。 今後、報道陣が公約の遅れを指摘するたび… -
14万件の裏方として生きる人々の署名の重さ【記者の目】#9
都庁を囲んで行われたデモ行進で「我々は怒っている」というプラカードを数多く見た。要求内容以前に、怒っていることを伝えられないことへの憤りだ。 「自分の仕事や生活に直結する話が、行政や業界トップだけが集… -
嘘が平然とまかり通るのがこの世の道理【記者の目】#8
嘘が平然とまかり通るのがこの世の道理ならば、現代を悲観する必要はないかもしれない。リーダーの条件は、無いものを有ると言ったり、腐臭にふたをかぶせることを子供にもわかるほどの滑稽さでやってのけることなのだ。庶民… -
議論するのは何のため【記者の目】#7
カジノを含むIRの議論はこれから始まるものと思っていたのだが、招致を表明した行政組織では、カジノは既定路線にある。昨年末に国会を通過したカジノ推進法は、誘致の是非を議論するものではなく、誘致を前提として、国民… -
増え続けるチャンネル 展示会はどうだ【記者の目】#6
テレビのチャンネルを7局からしか選べなかったのは、いつのことか。ケーブル、BS、CS、オンライン、今ではスマホまでメディアになり、映像チャネルは増え続けている。だが、我々の生活が退屈や情報不足から解放される気… -
ぜひお聞かせいただきたい【記者の目】#5
取材先で五輪期間の民間ビッグサイト利用に話が及ぶと、オリンピック組織委員会の話を聞かせてほしいと言われることが多い。この件に対して、東京都とともに強い決定権を持つことを皆知っているのだ。 だが、昨年来… -
勘違いはそのままに【記者の目】#4
11月の「仮設展示場 設置期間延長」が、「建物の存続だけを意味し利用の可否を保証していない」とした産業労働局商工部伏見充明課長の回答により、都の担当官がビッグサイトを利用する民間企業を5カ月間勘違いさせたまま… -
展示会の出展目的もさまざま【記者の目】#3
介護業界の展示会「ケアテックス」で、商品買い付けのために中国から出展するブースを見かけた。 彼らはこれまでに何度も来日して展示会に足を運んだが、契約を結べなかった。担当者の名刺だけでは日本の企業の信用… -
1万人を集めるイベントの動機【記者の目】#2
修行中の芸人、ダンサー、バンドマン、舞台俳優は大ホールを満席にできなくても、数十人の強力なファンを抱えていることは珍しくない。 「売れていない演者でも一堂に集めれば、大きなステージになるのでは」。「モ… -
AIがやってくるまで我々が書きます【記者の目】#1
ヤマト運輸から悲鳴が上がった。配送物の受付制限を検討するという。自動運転のインフラが整い、無人輸送が実現するまでの道のりはまだ長い。しばらくは消費者と企業がコスト負担を調整しながら、今のシステムを続けて行くし…