『No Maps』イベントで街づくり①~起業のアイデア集める仕掛け~
『No Maps』イベントで街づくり②~トップクリエイターの交流促す~
『No Maps』イベントで街づくり③~官公庁との連携が鍵を握る~

札幌で新たな産業を創出することをめざし、2017年10月に初開催した「No Maps」。その一番の魅力という実証実験の誘致「エクスペリメント」を北海道で行う理由と、今後の展望について語る。

『No Maps』イベントで街づくり~北海道を実証実験の聖地へ~

提案から実施までわずか5カ月

No Mapsが公共の場で実証実験をしたい企業や団体を誘致できたのは、実行委員会組織に官公庁が入っていることが理由の一つです。さらに、実証実験の段取りや連絡調整を行う専門部署「No Maps Future Lab」の存在も挙げられます。これによって決済までの期間が短くなりました。

昨年の8月、世界を席巻していた自転車のシェアリングサービスであるモバイクを、日本で初めて札幌に導入しました。札幌での実証実験をモバイクに提案してから実施までにかかった期間はわずか5カ月でした。

シェアリングサイクルの仕組みは行政側にとってハードルが高く、特に都心部では放置自転車の問題もあって、敬遠されがちです。モバイクの場合も札幌より先に福岡で話が進んでいましたが、なかなか話が進まなかったと聞いています。

我々は札幌市と調整し、地元のポロクルというシェアリングサイクルとモバイクが共存する態勢を整えました。冬場は運用できないと判断し、サービスはいったん11月に終了しました。

我々が札幌にモバイクを導入した後、各地でシェアサイクルサービス事業が起こり、今では大手企業が参入しています。こうした流れは、我々の実証実験が発端だったと思っています。

今年の会期は10月10~14日

既に実証実験の経験があることも強みとなりました。それぞれの実証実験にふさわしい広さ、使い勝手、集まる人の属性などを適切に絞り込み、条件のいい立地を選択できるためです。

北海道の地理的なメリットもあります。実証実験では、ある程度の人口が必要になることがあります。札幌は200万人近い人が住みながら、都市空間に使い勝手のよい場所がたくさんあります。北海道全体でみれば、人がいないエリアもありますから、広大な土地を使った実験にも向いています。一方で、北海道はさまざまな課題を内包しています。遠隔地であり、人口過疎地でもあります。

我々は実証実験によって地域の問題を改善するためのアイデアやビジネスが生まれれば、同じような課題を抱えた他の地域にも水平展開しやすいと考えています。土地、人口、地域の課題と解消。こうした条件を合わせれば、北海道で実証実験を実施する必然性に納得いただけるのではないでしょうか。

土地の条件に加え、我々を介することで、札幌や北海道を実証実験の聖地へと育てたいと思っています。

今年も昨年と同様にさまざまなプログラムを予定しています。メイン会期は10月10~14日、札幌中心部で開催予定です。取り扱うテーマは農業から地方創生、人工知能などの先端技術まで多岐にわたります。

北海道に行く機会がない、行く理由がないという方に、ぜひ目的をつくって来てもらいたいです。


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No Maps実行委員会 廣瀬岳史事務局長
民間企業を経て民間シンクタンクに入社。10年にわたり道内自治体の地域活性化事業に従事。2016年、No Mapsの立ち上げから参画し、事業の調整役を担う。2017年4月より現職。

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