▲小六のブースには現地のテレビ番組が取材に訪れた

5月に上海で開催されたCHINA BEAUTY EXPOに出展した日本企業は、中国市場に合わせて展示方法に工夫を凝らした。中国版twitter「weibo(ウェイボ)」や動画共有サイト「Youku」などでたくさんのフォロワーを抱える中国版のインフルエンサー「KOL」を呼んだり、社内の中国人スタッフに全てを任せた出展企業も見られた。

インフルエンサーの動画、中国展示会でも影響大

化粧水に混ぜるヒアルロン酸原液を展示した成和インターナショナル(東京都町田市)は、14小間の大型ブースを組み、20人のKOLを会場に集めた。会場からそれぞれのKOLがライブ配信を行い会場の内外から来場者を集めた。KOLが配信した映像の再生数の合計は4000万回に達し、目標の2倍以上となった。

CBEでも時間帯によって人が来ないことがある。そんな時にKOLが会場から中継を始めると人が集まってくる。会場にいる来場者も中継を見ているからだ。KOLをイベントに呼んで中継させる企業は他にも複数あった。中国でもKOLのマネジメント事務所が多数あり、発信力、ターゲット、商品に合わせてキャスティングを行う。KOLの格付けも公開されているという。

日本の消費者は化粧品を購入するとき、1つのブランドそろえることが多いが、中国では化粧水、乳液などそれぞれの分野で最も評価が高い商品しか売れない。ウェブマーケティングにおける格付けサイトの対策が重要になるようだ。

▲ポリスターの中国法人で副総経理を務める狩野浩治氏

日本らしさを打ち出すため、ウエダ美粧堂(大阪府八尾市)は白を基調としたブースで臨んだ。だが、現場ではシンプルすぎたのか、来場者が通り過ぎてしまうこともあった。中国人の社員に運営を任せた浅野撚糸(岐阜県安八郡)は、PR、商談、サンプル使用までの流れを作り、黒で高級感を持たせたブースで臨んだ。商談数は200件を超え、500部用意したパンフレットは全てなくなった。

小六(北海道札幌市)はブースの設営業者選びには注意すべきだということを学んだ。事前に何度も打ち合わせたにも関わらず、持参したLEDディスプレーが最初つかなかった。現場で手を加えたが照度が弱かった。値段を抑えて出展したが、業者は経験、実績を重視して選ぶべきだと実感した。設営費用は35万円程度だった。

ポリスターの狩野浩治副総経理は、CBEで日本企業が集められた会場は最後まで人が減らなかったと話す。高額な日本製品を売りにくいと考えるバイヤーが多い一方で、日本ブランドに対する信用度は高いということだ。特に、30代~50代は、韓国企業が参入する前から日本ブランドが流通していたため、今でもファンが多いという。一方、10~20代は中国メーカーの品質も上がり、中国製商品を違和感なく使っているという。「このまま世代交代が進むと、日本の商品を使ってくれなくなるのでは、と怖くなる」(狩野氏)


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