札幌で新たな産業を創出することをめざし、2017年10月に初開催した「No Maps」は5つの要素で構成される。「セミナー&ワークショップ」「展示会」、映画や音楽などの「イベント」参加者の交流を図る「ミートアップ」、実証実験を誘致する「エクスペリメント」だ。

『No Maps』トップクリエイターの交流促す

130のプログラムを実施

No Mapsは、2016年のプレ開催をもとに内容を再構成し、昨年10月5~15日の11日間、第1回を札幌の中心部で開催しました。130程度のプログラムの中から代表的なものを紹介します。

1つ目はカンファレンスです。札幌市は、ユネスコの創造都市ネットワークに、メディアアーツという分野で加盟し、都市空間をメディア化することを主題としています。例えば、毎年2月に行われる雪まつりは、会場そのものがメディアだということです。ほかの地域でも同様の事例があるので、各地の最先端の取り組みを紹介しました。

また、ゲームの背景などを制作するCGWORLDが、地元の高校生や専門学校生に対してゲーム業界を紹介するPRイベントを札幌駅前通地下広場(通称:チ・カ・ホ)で行いました。

「No Maps Business Conference」と題したプログラムでは、女性ユニット・パフュームの映像を制作するライゾマティクスの真鍋大度さんと、ポケモンGOを作ったNianticの川島優志さんが「クリエイターのモチベーションがどこにあるのか」をテーマにした座談会を行いました。そのほかにも、北海道の大樹町でロケットを製造する会社による宇宙ビジネスカンファレンスなど、4日間で40以上のプログラムを開催しました。

2つ目のエキシビションでは、チ・カ・ホを展示会場としてトレードショーを開催しました。一般の人にも最先端技術に触れてもらうことが目的でしたが、1日に5万~6万人が訪れました。地域の学生によるメディアアーツ作品の展示も行いました。「初音ミク」を制作したクリプトン・フューチャー・メディアによる、音に関連する最先端デバイスも展示され、先端技術に接する機会となりました。

3つ目のイベントは、一般市民向けのものが多く、昨年12回目の開催となった短編映画祭「札幌環境映画祭」を、NoMapsの一つとして開催しました。世界中から評価が高くクリエイターが集まるので、地元のクリエイターとの交流の場になりました。地元にあるライブハウス6カ所を使って、約50組が出演する「No Maps music weekend」と称したライブイベントも行いました。

参加者も交わる仕掛け

4つ目のミートアップは、集まった人たちの交流を促進させるものです。これがNo Mapsを始めた一番大きな目的です。関係者が集うレセプションパーティでは、海外から来たゲストと交流する機会となりました。公式に行うパーティ以外にも、スポンサー企業が参加者とのつながりを求めて開催した「ミートアップパーティ」もありました。カンファレンス会場では、セッションが終わるごとに、北海道の食材を使った軽食を交えて登壇者と話す時間を設けました。昼食時にも「ランチミートアップ」という場を設け、交流を促しました。

No Maps実行委員会 廣瀬岳史事務局長
民間企業を経て民間シンクタンクに入社。10年にわたり道内自治体の地域活性化事業に従事。
2016年、No Mapsの立ち上げから参画し、事業の調整役を担う。2017年4月より現職。


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