「NoMaps」(ノーマップス)は、札幌で新たな産業を創出することを目指し、2017年10月に初開催したイベントだ。企画したのは北海道、札幌市、地元企業、経済団体。27のビジネスカンファレンスと14の音楽イベント、81作品がノミネートする短編映画祭など複数のイベントを融合した。目指すものについて、事務局長の廣瀬岳史氏が語る。

起業のアイデア集める仕掛け

札幌/北海道である理由

「NoMaps」は昨年から本格的に始動しました。昨年1年間で143の企画を実施し、来場総数は3万人。クリエイティブな話題に触れた多くの人から、新しい出会いや構想、事業につながったという感想をもらいました。

我々が目指すのは、クリエイティブの力で地域社会を切り開くことです。

新しいサービスや事業、または企画や技術を持つ企業と企業、企業と個人の交流によって新しい事業につながっていく。こうした循環が起きる仕組みをつくり、北海道でクリエイティブな文化を醸成していくことが、我々の目指すものです。

北海道の産業界には、どちらかというと行政依存の体質が今でも根強く残っています。一方で、地域が持つ潜在能力はとても高いのです。食や自然は、世界でも北海道という名前が通っていますし、新しいものや文化に対して抵抗感を抱く人は少ないと感じます。

地域の特性を生かす方法を身につければ、もっと新しいことやサービスが生まれ、北海道の付加価値を高められるのではないか。札幌/北海道でNoMapsを始めたのには、こうした背景があります。

よく「札幌/北海道って行くの大変だよね」と言われる通り、本州などその他の地域からは、理由がないと来づらいと思います。でも、裏を返せば、行く理由があれば足を運んでくれるということなんですよね。

「オール北海道」で

我々は産官学連携の実行委員会形式で運営しています。民間企業では、初音ミクで有名なクリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)や、国内でも有数の野外音楽フェス「ライジング・サン・ロック・フェスティバル」を主催するウエス(同)。この2社が中核となり、IT会社やクリエイティブ系の会社も実行委員会に入っています。

官公庁として札幌市や北海道がついてくれたほか、北海道経済産業局、北海道総合通信局、北海道運輸局なども加わっています。

地元大学の北海道大学、札幌市立大学も運営者の一員ですし、その他、地域の経済界の方々やメディアなど、まさに「ALL HOKKAIDO(オール北海道)体制」で取り組んでいます。

好循環を呼ぶ活動

活動は大きく分けて5つです。

セミナーやワークショップなど、情報伝達の場である「カンファレンス」、展示物に触れる機会としての「エキシビション」、映画祭や音楽のライブ事業といった「イベント」

この3つの取り組みによってクリエイターと技術、文化が流入すれば、それを見るために人が集まります。この人たちの交流を促すのが「ミートアップ」です。この交流を次のビジネスやアイデアにつながるきっかけにしてもらいたいと考えています。

今後、注力したいのは、実証実験誘致の取り組みとしての「エクスペリメント」です。これら5つの活動が機能することで、クリエイティブ産業・文化が好循環を呼んでいくと期待しています。

No Maps実行委員会 廣瀬岳史事務局長
民間企業を経て民間シンクタンクに入社。10年にわたり道内自治体の地域活性化事業に従事。
2016年、No Mapsの立ち上げから参画し、事業の調整役を担う。2017年4月より現職。


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