ブレイブソフト(東京都港区) 菅澤英司社長(37)
1981年、東京都生まれ。法政大学情報科学部コンピュータ科でソフトウェア工学を専攻。在学中からITベンチャーにてシステム開発のプロジェクトに関与、卒業と同時に起業する。2005年にブレイブソフトを設立し、代表取締役社長に就任。2007年には中国の成都に勇敢軟件(成都)有限公司を設立し会長職に就任

来場者は会場で情報が足りない

主催者がイベント最新情報を来場者向けに発信するイベント専用アプリ「イベントス」を、昨年発売したブレイブソフト(東京都港区)は、創業以来13年間、アプリだけを開発してきた。デジタルの仮想空間で勝負してきた菅澤英司社長が、リアルイベントに肩入れするのは、「コト消費」から「ホリエモン万博」まで、イベントに対する社会の欲求を感じているからだ。

―イベントスでは何ができるのか
来場登録した人に主催者から情報を発信する。基本フォーマットから制作するので、一から作るものに比べて安価にアプリを制作できる。主催者に向けて来場者の当日の動線や滞在時間などをデータ解析して報告するサービスも始めた。今後、会場で来場者向けにクーポンを発信したり、セミナーや物販の決済ができる機能を追加する予定だ。

―イベント専用アプリは来場者に必要とされているのか
イベント業界外の私からすると、イベントは開催日までの期待値に比べて、当日の満足度が低いと感じる。特に展示会は、一つの会場でいろいろな催しがあり、消化不良で終わる。
例えば、ディズニーランドでは、来場者の多くが、アトラクションごとの待ち時間をリアルタイムで確認できる非公式アプリを使っている。イベント当日を楽しむための情報としてわかりやすい例だ。

―イベント業界をどう見ている
業績好調なチケットぴあ(17年3月期まで8期連続の売り上げ更新)を見ても明らかだが、若者を中心にイベントを求める欲求は高まり続けている。IT業界では「ニコニコ超会議」を失敗のように言う人もいるが、そうは思わない。「ホリエモン万博」のような新しい形のビジネスイベントも出てきた。今後も新しい形のイベントが現れてくるだろう。だが、優れたオーガナイザーがいる一方で、成功も失敗も彼らの直感に頼り過ぎているように見える。データ解析の必要性を感じた。

―データ解析では何が分かるのか
属性や導線といった基本的なことだ。男性に刺さった企画、女性に刺さった企画、一番たくさんの人が出入りした入場口や通路。会場内にビーコン(スマートフォンなどに反応するセンサーのようなもの)を設置することでこれらの情報がわかる。展示会だけでもやるべきことはたくさんある。イベントや展示会の必要性は皆がなんとなく感じている。ところがデータが分析されていない。効果が見えない気がしているからだ。だが、これだけ展示会に出る企業が多いのは意味があるからだ。


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