昨年、ユーキャンの「新語・流行語大賞」に選ばれた「インスタ映え」
SNS「インスタグラム」に投稿した写真が多くの人に注目されるよう意識することを指す言葉だ。世界中がインスタ映えに夢中になる中、数年前から地方自治体までが公式インスタを開始するようになった。インスタはどれだけ人を動かすか、探った。

 「♥いいね!」が私の行動原理

インスタ映えスポット巡りに夢中

2月某日、横浜の観光スポット「三溪園」で携帯片手に写真撮影に夢中になる2人の女性に話を聞いた。静岡大学3年生の絹川雅美さんと大貫慶さん。観光のために夜行バスでやってきたという。「友達のインスタで横浜のカフェが載っていて。おいしそうだから二人で行っちゃおうかって勢いで来ました」 2人が撮影する枚数はひと月あたりおよそ400枚。大貫さんは昨年、インスタ映えのために富士山に登頂したという。「『いいね!』されるのが癖になる。注目されるのが好きなのかも」

老夫婦「旅の楽しみに」

別の日、東京都の台場公園を散歩する老夫婦に話を聞いた。
2人は名古屋市在住で地元町内会の旅行サークルに所属しているといい、月に1度は旅行に出かける。旅行先では、やはりインスタ映えを狙って写真撮影するという。
「インスタはあくまで旅のおまけ。だけど、いい写真を撮って投稿するのは楽しみでもある。今までに行ったことのある場所だったとしても、インスタで検索すると自分たちの知らない美しいスポットが見つかることも多い」

市の魅力を伝えるパンフレット代わり

多くの人がインスタに夢中になっているのを、都市のPRにつなげようとする動きも各地で起きてきた。
横浜市は2016年7月に市の公式インスタアカウントを作成。現在2万7000人のフォロワーがいるほか、専用のハッシュタグ#myyokohamaを使って4万件の投稿が行われている。

https://www.instagram.com/explore/tags/myyokohama/

市のプロモーションを担当する文化観光局の守屋朋廣氏は「インスタグラムは画像の投稿がメインなので、他のSNSに比べて言語によらないという特徴があります。そのため、外国人に対してもPRがしやすいと考えています」と語る。

市が行っているのは3つ。1つは毎日欠かさず横浜の風景を投稿すること。2つ目は英語で投稿すること。3つ目は、月ごとにテーマを設定し、それに沿った投稿をフォロワーなどに呼びかけること。

「今月は中国の春節に合わせて、『Happy Chinese New Year』がテーマ。中華街でも関連イベントを実施しているので、撮影しやすいかと考えました。月別テーマを設けることでフォロワーも撮影内容を考えますから、長続きすると思って」と守屋氏は語る。

狙いは海外客へ市のブランドイメージを伝えることだ。市が外国人を対象に調査を行ったところ、市の名前を知っている人が9割近くに上る一方で、そのうち約半数が横浜にどんな観光スポットがあるのか知らなかった。

「インスタを見たから、あるいはインスタ写真を撮るためにたくさんの外国人観光客が来るとは思っていない。ただ、横浜のいろいろな表情を投稿しつづけることで、横浜にはこんなにすてきな場所がたくさんあるんだ、と知ってもらいたい。いわばパンフレットのような存在」と守屋氏は語る。

 


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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