変わる「CES」今年の目玉はドローン・タクシー

▲会場の様子。家電以外の出展も多い

 世界最大級の家電見本市「CES(セス)」が9~12日、ラスベガスで開催された。約4000社が出展し、18万人が来場する国際展示会で、パナソニックやオムロンなど日本企業も多数参加した。従来は家電をメインに扱う「CES」だったが、近年はドローンや自動車関連技術などIT技術の総合展へと変化を見せている。

 例年は最新テレビなどの展示を行ってきたパナソニックだが、今年はメインブースでは家電製品の展示をほとんど実施せず、車載システムを大々的に展示。「近年は自動車メーカーの出展も増えており、もはやコンシューマー向けの展示会という印象がなくなってきている。そうした変化に合わせて、パナソニックグループで開発するさまざまな技術や製品をアピールする場にしたいと考えている」と同社は語る。

 そうした変化を如実に示すように注目を浴びたのが、基調講演でインテルが実施した有人ドローンの飛行デモだ。ドローンはドイツのボロコプター社が開発するもので、パイロットなしで飛行運転が可能。タクシーのように客を目的地まで運ぶことが可能だといい、30分程度の飛行が可能だという。こうした有人ドローンは「eVTOL(イーブイ・トール)」と呼ばれ、ボロコプター社以外にも数社が今回の「CES」に出展した。いずれも実用化には数年がかかるというが、自動車に代わる新たな移動手段として注目されている。


p1050331

国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。

関連記事

新着記事

  1. 2022-3-22

    バーチャルオフィスの利用急増 oVice、提供開始から1年半で利用数2000社に

  2. 2022-3-18

    第43回 2年ぶりの日本への帰国 厳しい検疫を体験【今日の中国】

  3. 2022-3-8

    展示会からウェビナー営業に切り替え コストダウン・二次利用可で「費用対効果高い」【リード獲得100本連載】A・R・P(神奈川県秦野市)

  4. 2022-3-3

    DMM.com、2022年度も約60業種のオンライン展示会を開催【オンライン展示会】

  5. 2022-3-1

    認知向上のため新聞に広告出稿、DMMオンライン展示会では93社にリーチ【リード獲得100本連載】 画屋(大阪府豊中市)

  6. 2022-2-17

    オンライン営業が一般化 ウェビナーやウェブ広告からリードを獲得 @関西 総務・人事・経理Week

ページ上部へ戻る