鉄道技術展3万2283人が来場

▲3日間で3万2283人が来場。鉄道システムや旅客サービスなどが出品された

鉄道技術展3万2283人が来場 

海外出展増国際展へ一歩

 11月29日~12月1日、フジサンケイビジネスアイ(東京都千代田区)が幕張メッセで「鉄道技術展」を開催し、3日間で3万2283人が来場した。交通・鉄道システム、土木・インフラ技術、電力・輸送・運行管理、車両、インテリア、旅客サービス関連など、あらゆる鉄道分野の技術が一堂に会する総合見本市として2年に1度行われ、今年で5回目となる。隔年開催なのは、偶数年の9月にドイツ・ベルリンで行われる世界最大の国際鉄道技術見本市「イノトランス」の開催と重ならないようにするためだ。出展社数はイノトランスが2950社、鉄道技術展は525社と規模は異なるが、海外企業の出展も増えており、徐々に国際的な認知度が向上しているという。

 

 日立グループの日立ハイテクファインシステムズ(埼玉県児玉郡)は、軌道検測・架線検測などの技術を展示した。この分野では国内トップシェアを誇り、黄色のボディでおなじみの新幹線電気軌道総合試験車ドクターイエロー」の車内には、同社の検測機器が数多く積まれている。

 JR東日本テクノロジー(東京都新宿区)と音楽館(東京都品川区)は、運転士・車掌が訓練するための「乗務員区所シミュレータ」を共同出展した。運転士と車掌の連携訓練が可能なシミュレータシステムで、現在はJRの主要駅12カ所に導入されている。設置費用は1億円。同社は「鉄道技術が日々進化するなかで、その技術をしっかり使いこなすための訓練も必須。今後もJRの主要な駅の詰め所など、約40カ所に導入する計画がある」と語る。

■LinkRay

 パナソニックは、LED光源を読み取りさまざまな情報を入手できる独自の情報配信ソリューション「LinkRay」を展示した。光源が届くと一瞬でディスプレイに情報が表示される、かざすだけで直感的に使える、混雑時にも離れた距離から読み取れるなど、類似するQRコードよりも格段に使い勝手のいいシステムだ。特に鉄道関連では、運行情報の瞬時取得やインバウンド対策、広告配信などでの使い方が期待されている。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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