▲ファミリーロマンス(東京都新宿区)石井裕一社長(36)

彼氏彼女に続いて・・・

「お客さん」も代行します

レンタル彼氏・彼女、家族代行

といった言葉に聞き覚えはないだろうかい。ファミリーロマンス(東京都新宿区)見合いを勧める親に彼氏として紹介する」「絶縁した親の代わりに結婚相手に会ってもらう」などの代行サービスで、メディアで取り上げられる機会も多い。

創業8年を迎え、代行を引き受けるスタッフ名簿には1100人が登録する。その日会ったばかりの相手と親密な関係をつくる登録スタッフのコミュケーションスキルに企業も注目する。

 「企業案件の大半は『サクラ』です」物腰柔らかく丁寧な話ぶりの石井裕一社長だが、話す内容は、思わず聞き返したくなるものばかりだ。
セミナーを主催する大手企業は毎月定期的に発注が入る大口取引先。政治家の講演会の聴講や、芸能事務所からコンサートの客を依頼されることも多い。

本社から顧客を連れてセミナーに参加するように要請された支店が、人数合わせで同社のサービスを利用することもある。
一般的な派遣会社と異なるのは、同社に登録するスタッフが最も求められる客としてその場にいることができるということだ。登録スタッフは能力ごとに8段階に分けられ、初心者は案件数が多い結婚式の代理出席などで経験を積む。結婚式案件は複数名の発注が多いため、ベテランと組ませて研修やスキルを判定する機会として都合がいいようだ。

「本物以上の喜びを」が、

同社のモットーだ。求められる役割を本物よりも完璧にこなすため、むしろ式が盛り上がることは珍しくない。「自分の式も盛り上げてほしい」と依頼者の紹介でやってくる客もいるという。

結婚式の代理参加やセミナーのサクラといった仕事は、昔からあるものだが、同社のように公に打ち出す企業はなかった。「体裁だけは整えたい」「体裁だけ整えることに意味はあるのか」という矛盾した考えを「悩まずビジネスで解決しよう」と割り切ったのが同社だ。結果的に支持を集めたところに現代が象徴されている。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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