語る手記(6)

米の価格問題に揺れる1950年、衆議院法務委員会で池田勇人が答弁した。「所得の多い者は米本位、所得の少ない者は麦本位というように致したい」。「貧乏人は麦を食え、ということか」と非難が殺到した。政治にまつわる〝炎上〟話として有名だ。

最近は何かと炎上が多い。8月30日、北國新聞で掲載された「独身税」が話題になった。石川県かほく市役所で子育て中の女性がまちづくりに参加する「ママ課プロジェクト」が提案したという記事だ。「シングルマザーはどうする」「同性愛者への迫害だ」と、ネットで炎上した。

ワイドショーのネタもネットの反応の話ばかり目立つ。理由を共感できるものもあれば、理解しがたいものもある。6月に牛乳石鹸共進社が出したWEBムービーが炎上した。仕事一筋に働く父が、妻と子供との約束を破る。風呂に入るシーンが映り、「洗い流そう」の言葉。そんな軽い言葉で流すな―と、批判が殺到したとして、放送を中止した。

炎上を辞書で引いてみた。「発信した情報が大勢の受信者の怒りを買い、発信者に批判が殺到すること。悪意のあるものは『荒らし』と呼ばれる」。炎上と荒らしは紙一重。批判を聞きすぎるのも考え物だ。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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