被災地の米がつむぐ酒

城南信用金庫(東京都品川区)が岩手、宮城、福島、熊本の被災地4県に声がけした「興こし酒プロジェクト」では、4県で作られている米「ひとめぼれ」を使い純米大吟醸「絆結(きゆ)」を作った。醸造を担当したのは、会津で100年以上酒造りを営む曙酒造(福島県会津若松市)だ。

ひとめぼれは、本来食べるための米であり、酒米ではない。また、通常酒を仕込むために使う米は、産地を一カ所に限定する。産地によって少しずつ米の水分量などが違うからだ。「だが、今回はブレンドすることによりバランスが取れ、濃厚な酒をつくることができた」(鈴木孝教営業部長)

5000本つくったうち、「よい仕事おこしフェア」に持ち込んだ1000本はすぐに売り切れた。開催前までに信用金庫を通じて売っていたものもあるため、今後、市場に出回るのは1500本だけだという。販売価格は1本2600円だ。

フェアをきっかけに被災地同士の人々がつながれたことは生産者にとって刺激となっているようだ。今年の販売分はこれで終わりだが、「来年以降も醸造を続けたい」と鈴木部長は話している。

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