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手作り作家が市場を牽引

一点物と呼ばれる手作り商品を買い求める人が増えている。財布やスマホケースのような革小物や、個性的な生地を使った子供服、石やビーズを使ったアクセサリーなど商品はさまざまだ。売り手は商品を作った手作り作家本人たちだ。

この市場が3年前から急拡大したのは、作家が直接商品を投稿できる「minne(ミンネ)」「Creema(クリーマ)」といったWEBアプリが若者の間で人気となったのがきっかけだ。

作家といっても主婦やサラリーマンが働きながら作ることが多い。作るだけで終わりにしていた人たちが、売る機会を得たことにより、新しい市場ができた。この盛り上がりをつかんだのが14万1894人を集めた「日本ホビーショー」である。

展示されるのは材料やミシンなどの機材や、作家が消費者向けに商品を販売するブースも増えつつある。ホビーショーの歴史は古い。元々は編み物や洋裁といった手芸の展示会として始まった。ミシンや毛糸のメーカーが講師を呼んで即席の手芸教室を開く風景は、今も会場のいたるところで見ることができる。

だが、この市場は右肩下がりだ。手芸人口は高齢化により、年々減り続けている。ホビーショーも一時は縮小傾向にあった。

(一社)日本ホビー協会(東京都台東区)の木村隆士副会長によると、手芸業界では、躍進する会社と縮小が止まらない会社の二極化が進んでいる。伸びている会社は手作り作家の需要をつかんだのだ。「市場は縮小しても新しいビジネスの芽は確実に生まれていて、それをつかめる会社は伸びる」。木村副会長の言葉は、どんな業界にも当てはまる。

▲(一社)日本ホビー協会(東京都台東区)木村隆士副会長(48)

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