アパレル業界狙うは医療

▲国際モダンホスピタルショウの会場には、アパレルブランドの名前が並んだ

アディダス、ビームスといったアパレルブランドが、医療の市場に参入している。12~14日に東京ビッグサイトで開催された国際モダンホスピタルショウには、胸にブランドロゴが刺しゅうされた看護服や、細身のシルエットに三つボタンを配した白衣を着たマネキンが並んだ。

制服メーカーの老舗アプロンワールド(東京都千代田区)がアディダスブランドの展開を始めたのは2011年。価格は高いが、リニューアルに合わせて全職員の制服で採用した病院もあり、一定の人気がある。

一番人気は、テレビドラマ「コード・ブルー」の衣装で採用された商品だ。会場では7月から始まる新シリーズにタイアップした告知が飾られた。看護学校に通う学生が個人で購入していくことも多いという。

今年からビームスとの提携商品を展開するのは、医療用の制服に参入して2年目のヤギコーポレーション(石川県金沢市)だ。後発だからこそ特徴を打ち出す必要があり、人気セレクトショップブランドとの提携を決めた。自社ブランドで出展した昨年よりも、来場者の反応はよかった。

事務用の方が単価は高いが、医療用は一度にたくさんの数が出る。看護服の上着は1着7000円前後だが、一人あたり5着程度の注文は当たり前のように行われるという。「新規参入するならお金のある業界を狙うのは当然」と萩原岳彦東京支店長は話した。

会場では、ソニー(東京都港区)が画質の良い4K対応の映像機材を並べ、グローリー(兵庫県姫路市)は最新の顔認証セキュリティーシステムを展示した。カラフルな聴診器など、普段病院では見かけない商品も多数見られた。金のあるところに人は集まる。医療市場はどんな業種にとっても魅力的だということだ。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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